「1番は多分そこ」柳田悠岐が明かす不振の原因は? 描く来季復活への道筋

契約更改交渉に臨んだソフトバンク・柳田悠岐【写真:福谷佑介】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・柳田悠岐【写真:福谷佑介】

来季は自主トレを佐賀から大分へ変更「流れを変えて」

 6日に今季から現状維持の年俸6億2000万円(金額は推定)で来季の契約を結んだソフトバンクの柳田悠岐外野手。交渉後の会見では今季を振り返り「ひどいですね、僕の数字は。契約していただけるだけ感謝です」と自虐気味に語っていた。

 7年契約の3年目となった今季は117試合で打率.275、24本塁打79打点の成績だった。本塁打、打点はチームトップの数字ながら、柳田にとっては物足りない数字。自身も「納得いく数字は残せなかったので、もっといい数字でチームを引っ張れるようにしたい」と語っている。

 今年は1月の自主トレ中に新型コロナウイルスに感染し、キャンプは筑後の残留組でスタート。左肩やアキレス腱の故障などもあって、なかなか万全な状態でプレーできなかった。それに加えて柳田が「体重増加、1番は多分そこだと思う」と、不振の要因に挙げたのが増量だった。

 パワーアップも目論んで体重増やし、春先はこれまでよりも10キロも多い状態だった。実際にシーズンを迎えても、これまでとの違いを感じたようで「キレがないんだと思います」。来季は例年通りの体重に戻し「コツコツやるしかない。毎日コツコツ練習しようと思っています」と、地道にトレーニングに励んでいく。

 来年1月はこれまでの佐賀・嬉野市から大分・佐伯市に自主トレの会場を移す。「流れを変えてお世話になろうかな、と」。来季目指すのは2018年以来、5年ぶりとなる30本塁打。「もちろんホームランたくさん打ちたいと毎年思ってますけど、数字は伸びてないので、また違う方向というか、今年のやり方じゃ無理だなって感じました。最低30発。まずはそこに届くように今は考えています」。来季こそ、キャプテンとして胸を張れる成績でチームを引っ張っていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)