九鬼、水谷、笹川、川原田の4選手が契約を更改 2年目の笹川と川原田はアップ

ソフトバンク・水谷瞬、九鬼隆平、笹川吉康、川原田純平(左から)【写真:藤浦一都、福谷佑介】
ソフトバンク・水谷瞬、九鬼隆平、笹川吉康、川原田純平(左から)【写真:藤浦一都、福谷佑介】

九鬼と水谷は現状維持で来季の契約にサイン

 ソフトバンクの支配下選手の契約更改交渉が9日、キャンプを行う宮崎市内で始まった。この日は若手の九鬼隆平捕手、水谷瞬外野手、笹川吉康外野手、川原田純平内野手がそれぞれ来季の契約にサインした。

 来季が7年目となる九鬼は現状維持の650万円で契約にサイン。今季は1軍出場なし、2軍でも44試合の出場にとどまり、打率.115と打撃面で苦戦。「とにかく打てなくて、1軍に上がる機会もなかった。7年目のシーズンになるので、勝負の年になる。やるしかないかな、と思っています」と覚悟を示した。

 秋のキャンプでは今季、大不振に終わった打撃面の強化に主眼を置く。「バッティングに積極的に取り組んで、浮き彫りになった課題に取り組んでいきたい。(編成の方とも)バッティングがダメだったという話で、苦しんでいたなという話をさせていただいたので、そこに取り組んでいくだけ」と語っていた。

 水谷は5年目となる来季、現状維持の540万円で契約を更改した。今季は右肩痛の影響などでウエスタン・リーグの出場も13試合止まり。シーズンの大部分をリハビリ組で過ごし「ほとんど野球をやってないので、悔しいっていう言葉では片付けられないシーズンになった」と悔しさを滲ませた。

 笹川は20万円増の620万円で来季の契約を結んだ。高卒2年目の今季は「今年は本当のプロというか、2軍で試合をして、3軍とは違うピッチャーと対戦した。本当の凄さを感じて、苦労もして結果も出なくて、自分の中でも変化して成長した1年だったかなと思います」と振り返った。

 川原田は550万円から10万円増の560万円でサイン。2年目の今季は1軍デビューも飾り「1軍を少し経験して、まだまだ自分の実力は足りてないって痛感しましたし、スタメンで出る選手とのレベルの違いを確認、実感できて、いい経験になりました」と話していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)