王会長&藤本監督「自分に厳しく」「甘えを捨てろ」 3日から秋季キャンプスタート

ソフトバンク・王貞治球団会長【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・王貞治球団会長【写真:藤浦一都】

今季はオリックスと同率の2位「差はそんなにない」

 ソフトバンクは3日から宮崎・生目の杜運動公園で秋季キャンプをスタートさせる。2日に藤本博史監督をはじめ、選手、スタッフが宮崎入り。早速、宿舎でミーティングが行われ、王貞治会長からは「自分自身に厳しくやっていこう」とゲキが飛んだ。

 今季はオリックスと同率、直接対決の成績の差で2位に終わったソフトバンク。クライマックスシリーズでもオリックスに敗れ、2年ぶりのリーグ優勝、日本一の夢は叶わなかった。悔しさを晴らすべく、王会長は「来年から野球ができなくなる人もいるが、せっかくこの世界に入ったなら10年15年とやれたら最高じゃないか。そうするためには年々自分を高めていくしかないんだよ。シーズンは悔しい思いをしたけど、前向きに考えて自分自身に厳しくやっていこうや。いいキャンプにしよう」と選手に語りかけた。

 来季に向けて出直しとなる秋季キャンプに向けて、藤本監督も「自分に厳しく、自分が変わるんだという気持ちでやってもらうということですね。自分自身を変えていかないと、同じような練習をしていても、来年も今年と同じになってしまう。自分の甘えを捨てること」と王会長に同調。選手には己への厳しさを求めていた。

 18日まで行われる秋季キャンプではハードなメニューが課される予定で“地獄の秋”となる見込み。指揮官は「オリックスとの差って、僕の中ではそんなにない。勝率も一緒だし。何が違うといえば、投手は四球の多さ、野手は一発で仕留めることができないところ。そういうところの差が縮まったら、おそらく逆転できると思う」と語り、来季のV奪還に向けたイメージを思い描いていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)