今季キャリアハイの打率も「1年、1年身体も変化していく」
ソフトバンクの今宮健太内野手が27日、自ら志願して宮崎での秋季キャンプに参加する理由を語った。秋季練習の全体練習後に報道陣に対応。参加が免除される立場ながらも、来季に向け抱く思いや掲げる課題を明かした。
今宮は今季130試合に出場し、キャリアハイの打率.296をマーク。他の主力選手とともに秋季練習および秋季キャンプの参加を免除されていたが、牧原大成内野手とともにPayPayドームでの秋季練習に参加。さらに、11月3日から始まる宮崎秋季キャンプにも参加を決めている。その理由をこう語る。
「今年久しぶりにほぼ1年間しっかり戦って、いいものもたくさん出たし、まだまだ足りないものもたくさん出た。宮崎(キャンプ)ならいろいろとできる環境もあるので、そこでしっかりとやりたいことをやりたい」
秋季キャンプでは打撃を中心に、ウエートトレーニングやランニングなど不安をもつ下半身の強化に時間を割く予定だ。
「いい成績が出たのでそれを継続していくが、1年、1年身体も変化していくので過去のようにできるということはない。今年やってきたところを継続しながら、時には解き放ってバットを強く振ってボールを遠くに飛ばすこともやっていきたい」
今季放った7本塁打について「上出来ですね」としながら「しっかりスイングした結果、たまたま角度がついてホームランになっただけであって、それはそれでいい。今年は『ホームランを打てたらいいな』という感覚や欲を抑えることができた」と振り返る。この秋は、本塁打に対する欲を捨てながらも「時には解き放って」気持ちにメリハリをつけながら、バットを振り続けるつもりだ。
守備面でも遊撃手として試合に出続け、数々の美技を見せてきた。「しょーもないミスも多かった1年だった」と苦笑しながらも「ガルビスとか野村勇、他の若い選手がショートのポジションを狙ってきた中、より強い気持ちを持ってやってきた。来年は来年で新しい1年。今年同様に意識してキャンプ、オープン戦を戦いたい。そこで躓かないように、秋季キャンプとオフでやっていきたい」と語った。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)