未来の若鷹はどんな選手? 担当スカウトの寸評付きドラフト指名選手一覧

ソフトバンクから1位指名されたイヒネ・イツア【写真:小林靖】
ソフトバンクから1位指名されたイヒネ・イツア【写真:小林靖】

1位のイヒネは「目指すはショートを守る柳田柳田」

 ソフトバンクは20日、都内で行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で愛知・誉高校のイヒネ・イツア内野手を1位指名した。永井智浩編成育成部長が「シンプルにスカウトの評価が一番高い選手であったというところ」と語っていたように、事前公表通りに1位入札し“1本釣り”に成功した。2位で日本製鉄鹿島の大津亮介投手、3位では東北福祉大の甲斐生海外野手を指名し、支配下では6選手を指名した。

1位:イヒネ・イツア内野手(愛知・誉高)右投げ左打ち
担当・山本省吾スカウトのコメント
「184cm82kg、右投左打の大型ショートストップ。守備は高い運動能力と強肩で広範囲をカバー。打撃は柳田を理想とし、柔らかなスイングで大きなフォロースルー。目指すはショートを守る柳田。攻守にスケール感ある希少な素材」

2位:大津亮介投手(日本製鉄鹿島)右投げ右打ち
担当・宮田善久スカウトのコメント
「力感の無いフォームから伸び上がる直球で打者を差し込むのが特長。カーブ、チェンジアップもレベルが高く、緩急が使え、先発としてもセットアッパーとしても期待ができる」

3位:甲斐生海外野手(東北福祉大)右投げ左打ち
担当・作山和英スカウトのコメント
「豪快なスイングで広角に長打が打てる大砲候補。秋季リーグ戦で本塁打と打点の2冠王」

4位:大野稼頭央投手(鹿児島・大島高)左投げ左打ち
担当・加藤領健スカウトのコメント
「MAX146キロ左腕。腕の振りが素晴らしく、ストレートは球速以上にキレがある。体の線が細いながらポテンシャルが高く、非常に伸びしろを感じさせる本格派左腕」

5位:松本晴投手(亜大)左投げ左打ち
担当・宮田善久スカウトのコメント
「3年春のトミー・ジョン手術から、今年の春に復帰してリーグ戦優勝、大学選手権優勝に大きく貢献。球速以上の球威とキレで勝負できる直球は、右打者へのクロスファイアーが武器」

6位:吉田賢吾捕手(桐蔭横浜大)右投げ右打ち
担当・松本輝スカウトのコメント
「打撃が魅力の捕手。コンタクト能力が非常に高い右打者。打率が残せる中距離タイプだが、本塁打もあり、将来の主軸として期待が持てる逸材。守備を鍛えてレギュラー争いに加わってもらいたい」

育成1巡目:赤羽蓮投手(茨城・霞ヶ浦高)右投げ右打ち
担当・宮田善久スカウトのコメント
「長身からMAX152キロの直球を投げる未完の大器。ポテンシャルの高さは伸びしろしかない」

育成2巡目:山下恭吾内野手(福岡・福岡大大濠高)右投げ右打ち
担当・加藤領健スカウトのコメント
「打撃は広角に打ち分けられるバットコントロールの良さが持ち味。どこでも守れる万能選手」

育成3巡目:木村光投手(佛教大)右投げ左打ち
担当:稲嶺誉スカウトのコメント
「MAX148キロ右腕。全球種をピッチトンネルできる投球が魅力」

育成4巡目:内野海斗投手(広島・武田高)右投げ右打ち
担当・山崎賢一スカウトのコメント
「MAX147キロを投げる潜在能力抜群の本格派右腕。魅力溢れる身体に磨きをかけ、将来、先発ローテの一角としての成長と活躍に期待」

育成5巡目:岡植純平投手(兵庫・飾磨工)右投げ右打ち
担当・稲嶺誉スカウトのコメント
「投手経験は浅いもののキレのあるスライダーが魅力。身体能力が高いため、ストレートの威力が増してくれば鍛え甲斐のある投手」

育成6巡目:佐々木明都投手(福島・学法福島高)右投げ右打ち
担当・作山和英スカウトのコメント
「MAX146キロ。体格バランスが良く、リリース感覚に優れた素材型オーバーハンド右腕。しなやかな腕の振りで球質が良く、投手としての資質が高く、将来性に期待」

育成7巡目:水口創太投手(京大)右投げ右打ち
担当:稲嶺誉スカウトのコメント
「194cmと長身右腕。MAX152キロ。マッスラ系のストレート、スライダー、フォーク主体の投球でストレートの縦軸成分増して来れば」

育成8巡目:宮崎颯投手(東農大)左投げ左打ち
担当・松本輝スカウトのコメント
「MAX145キロ左腕。球威で押し込み、スライダー、カットを織り交ぜて打ち取るスタイル。投球技術を身につければ、支配下は勿論、1軍の戦力として期待できる投手」

育成9巡目:重松凱人外野手(亜大)右投げ右打ち
担当・宮田善久スカウトのコメント
「50メートル5秒9の俊足を武器に、スピードとパワー全開でプロの世界へ飛び込む」

育成10巡目:前田純投手(日本文理大)左投げ左打ち
担当・加藤領健スカウトのコメント
「緩急を武器にストレートで空振りを取れる大型左腕。出力が上がれば非常に楽しみな選手」

育成11巡目:佐藤航太外野手(青森・八戸学院光星高)右投げ右打ち
担当・作山和英スカウトのコメント
「広角に長打が打て、脚力を活かしたスピードが魅力で、内野も外野も守れるスケールの大きいユーティリティプレーヤー。2022夏の甲子園大会では、本塁打を含む3安打と活躍」

育成12巡目:飛田悠成内野手(神奈川・金沢高)右投げ右打ち
担当・松本輝スカウトのコメント
「腕が長くしなりがあり、将来性を感じる選手。1〜2年で体を作れば、大きく成長する可能性を秘めている」

育成13巡目:西尾歩真内野手(中京学院大)右投げ左打ち
担当・山本省吾スカウトのコメント
「リーグ戦3度の打撃4割をマーク。小柄だが抜群のミートセンスと選球眼を持ち、高い出塁率を誇る。守備や走塁もそつが無く、ショートを守れる実戦派プレーヤー」

育成14巡目:盛島稜大捕手(沖縄・興南高)右投げ右打ち
担当・加藤領健スカウトのコメント
「強肩、強打の大型捕手。鍛えれば大いに可能性を秘めた攻撃的な捕手」

(鷹フル編集部)