初戦落とし「裏目に出た」「こっちの作戦ミス」 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】

投手陣が押し出し3つを含む8四球「思い切って自分を信じて投げて」

■オリックス 5ー0 ソフトバンク(CSファイナル・12日・京セラドーム)

 ソフトバンクは12日、敵地・京セラドームで行われたオリックスとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第1戦に敗れた。先発の石川、2番手の大関が3つの押し出し四球を与えて先行され、打線はオリックス先発の山本の前に沈黙。2019年10月6日のCSファーストステージ第2戦から続いていたポストシーズンの連勝が18で止まり、アドバンテージを含めて2敗となった。

 試合後の藤本監督の一問一答は以下の通り。

――5回と8回に三塁まで走者を進めた。
「相手もエースですから、なかなかね。でも、何とか点取りたかったけどね。山本くんも良かったね」

――柳田選手には徹底して内角攻め。
「そうなんですよね。あれを吉田にしなくちゃいけないんですよ。うちもね。うちはそこで出来てないというところですからね。コントロールがね、やっぱり。山本はそういうコントロールがあって、ウチのピッチャーがやっぱり吉田に対して当ててもいいくらいの気持ちでいけるかどうかですよね。当てちゃいけないですけどね」

――もっと攻める気持ちが欲しかった。
「まあ攻める形というか、一応こちらは、もう吉田は申告敬遠して、万全の策をとったんだけど、裏目に出たよね。それはもうこっちの作戦ミスだと思うし、でも、次回あっても、吉田はあそこで絶対勝負しないと思う。そこで打たれたら、もうこっちの責任やから全然問題ない。フォアボール2つはもったいないね、押し出しっていうのがね」

――最初の点も押し出し、その後の2点も押し出し。
「そこはもうちょっと、難しいよね。こっちは申告して、ピッチャーももう1点もやれないっていうね。相手が山本だから、その1点の大きさって分かっているから、余計に慎重になってストライクが入らないんだと思うけど、そこはもう開き直って、思い切って自分を信じて投げてくれたらよかったですけどね。石川も初回から飛ばしてくれとったしね。いきなり、ああいうボールボールボールってストライク入らなくなったというところがもったいなかったね」

――相変わらずの山本投手のピッチング。
「もう相手はエースですからね。でも、エースだからって点取れなかったら、勝てないわけだから。まあ、こちらも柳町にあそこでスクイズ出すか、1点取りにいくかっていうところも当然考えてますけど、なかなかね。右ピッチャーでサードランナーがデスパイネでスクイズっていうのはなかなか難しいな、というのも当然あるし。いいピッチャーはスタートが早かったらすぐうまく外せるからね。何回もそれもやられているからね。スクイズのチャンスもあったと思うんやけど。これから思い切ってスクイズのサインを出すことも必要かなと思います」

――また明日から。
「まだ2敗だから。4勝すればいいんでしょ。明日から切り替えて頑張ります」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)