ソフトバンクは9日、本拠地PayPayドームで西武と「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージの第2戦を戦う。8日の第1戦に勝ち、ファイナルステージ進出に王手をかけた藤本博史監督は、総力戦で2連勝を掴みにいく考え。序盤の先制点を勝負のポイントに挙げた。
――昨日もすんなりとは勝たせてはもらえない。
「やっぱり打線はいいからね。特にここ（西武）は一発があるチームだからね、そこだけ注意してくれたらっていうところで。千賀はよく頑張ってくれたんじゃないかなと思います」
――昨日はリリーフもモイネロ1人で行けた。
「今日はもう全員で。今日勝てば、もう次のステージだから、とりあえず今日はもう全員でいくつもりで、今日で決めたいですね」
――リリーフは間隔空くより使いたい。
「使いたいけど、これから勝ち進んでいけば、連投連投になるからね。確かに短期決戦で全員で行くっていうても、昨日は千賀が投げているんで、できるだけ千賀を引っ張る予定でいたしね。いつもだったら6回、7回で100球くらいいってるんやけど、昨日は7回で100球いってなかったから。8回藤井、9回モイネロで、この2人は1イニングを任せられると思うんで、その前に終わった場合、もう本当、一人一殺でいこうというのは考えていたんで。今日はそういう形になる可能性は十分ありますよね」
――東浜投手には初回からどんどん飛ばしてもらう。
「西武戦の相性もいいしね。いつも以上に飛ばしてもらって、体力なくなってきた、球が浮いてきた、球速なくなってきたと思ったら、すぐ代えます」
――今井投手もこの間の楽天戦は非常良かった。
「どちらかというと吹き上がり系の真っ直ぐ。コントロールがそこまでビシバシのピッチャーじゃないし、楽天戦の映像も見ていたけど、まあ荒れながらいいところに決まってるという、なかなか難しいですよね。そこは何とかボール球に手を出さないということで、選球眼ですね。そこをまず意識してもらって、どんどん積極的に自分の目付けをしっかりとしていってもらったらいいんじゃないかな」
――短期決戦だと四球は大事になる。
「ウチはフォアボールが一番多いけど、やっぱりフォアボールを出して嫌な形になっているケースが多いですね。逆にこっちは、反面教師じゃないけど、フォアボールを上手く利用して得点に絡めたらいいんじゃないかなと思います」
――両チームともミスが出た。
「短期決戦でミスは一番命取りだからね。ミスはできるだけ、昨日はうちは見えないミスも3つぐらいあったので、そういうところをできるだけないようにしていかないと。そのミスがきっかけで点に絡んでいくことがあるんで注意していきたいと思います」
――普段のレギュラーシーズンとは違う。
「いや、そんな変わらない。雰囲気的な、ベンチのムードもシーズン中と一緒だし、この試合は絶対に勝たなくちゃいけないという気持ちはみんなすごく持ってくれてるんですけど、そんなに緊張感でガチガチになっているとか、そういうのは昨日の試合を見てる中ではなかったですね。本当レギュラーシーズンの延長。選手はそれでいいんじゃないですか。選手がガチガチになったら困るし。緊張するのは僕らの方で、結局負けたら僕の責任ですから、選手の責任じゃないですから。そこはもう投手起用にしても、代打起用にしても、打てなかったら全部こちらの責任にしてくれればいいわけですから。もうそれぐらいの気持ちでやってくればいいんじゃないかなと思います」
――短期決戦は先制点が鍵。手堅く進めていく。
「このファーストステージは、西武にしてもいいピッチャーからどんどん持ってくるわけですから、そう簡単に点を取れるわけないからですね。もう出たら、送りバント、エンドランとかいろいろと考えながら、今日は周東が2番に入っているんで、周東だったら別にバントしなくていいかなとかね。ゲッツーはほぼないからですね。そういうのも考えながらやっていきたい」
――周東選手の打順を上げたのは昨日の内容を見て。
「そうですね、1日でなんで2番に上げるんだって思われるかもわからないけど、3日間の練習で、だいぶ本人も考えながらやっているのは分かっていた。昨日2番にやったら、まだちょっと本人がプレッシャーかかったらダメだと思ったんで、8番にしましたけど、もともと理想は三森、周東の1番、2番ですからね」
――昨日1つ勝って気持ち的には少し楽になる。
「そうですね、昨日打てたから、今日普通にドシっと構えられるわけじゃないと思うし。1打席集中してやってくれているんでね。周東も終盤、自分の仕事ができなかったというのはすごく本人も反省していたんで、やってくれるんじゃないですか」
――2つで終わらせれば、先発投手も1人余らせられる。
「いい流れでいけますからね。できるだけ今日勝って終わらせたいですね」
