ソフトバンクがファイナルステージ進出へ王手をかけた。8日に本拠地PayPayドームで行われた西武との「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第1戦に5-3で勝利。柳田悠岐外野手の3ランなどで先行すると、エースの千賀滉大投手が西武打線を8回まで4安打3失点に封じる好投。そのまま逃げ切って先勝した。
――理想の攻撃ができました。
「そうですね。打つ方のキーマンは柳田って言っていたんで、柳田があそこでしっかり3ラン打ってくれて大きかったですね」
――周東選手もいいバッティング。
「レギュラーシーズン終盤でちょっと調子落としていたんで、5日間の練習の中でしっかりとライナー打つっていうのを意識してやった結果が、今日2本出たんでよかったと思います」
――千賀投手が8回を毎回の11奪三振。
「ちょっと守備の方で足を引っ張られましたけど、しっかりと要所要所を締めてくれたんじゃないかなと思います」
――藤本監督にとってはポストシーズンの初采配。
「試合前から全員でいこうということはあったんですけど、千賀の球の力というものがまだ落ちてなかったし、甲斐捕手からもまだ球は強いですよっていうことで、8回まで行こうってことで決めてました」
――一気に決めたい。
「そうですね、2つで決めたいですね」
――キャプテンがシーズン終盤から頼もしい。
「そうですね、レギュラーシーズンの最後の2つから続けて、3試合連続になるんですかね。いいところでしっかり打ってくれてるんで。特に先取点取るっていうことを、まず目標にしているんで、先取点取った形が一番勝利に繋がってるんでね。まずは千賀に先に点をやらないことを意識して投げてくれってことも言っていたし、まあ打つ方には先に点を取ってくれってことをお願いしたんだけど、その通りになりました。周東のダメ押しの打点も良かったと思うし、あの1点もすごい大きな1点だと思うし、三森のタイムリーも先取点ですからね、そういう意味じゃいいところでヒットが出たかなというところですね」
――3回の守備でゲッツーを取れたのも大きかった。
「それも大きいし、いろいろプレッシャーは当然ある中で、味方もミスは出ているし、逆に相手もそういうところでゲッツーになるっていうところがね。ちょっとどっちのチームもそういうプレッシャーがあるんじゃないかなと思いますね」
――クライマックスシリーズになってチームの雰囲気は。
「変わりなく、ベンチはすごく声が出てるし。特に控えの選手が、若い選手が本当に1回から9回まですごい声を出してくれていると思います」
――千賀投手の8回続投は迷いなく。
「例えば、ファイナルステージに行った場合は中5日で行くと思いますから、そういう意味では100球くらいで止めたいところだったんですけど、まず今日の試合は勝たなきゃいけないってことでね。7回終わった時点で95球。千賀と話したらといかせてくださいってことで、あと1回お願いします、と」
――山川選手に対して最初の2打席でしっかりと攻めた。
「山川は攻めて、それこそ本当に四球OKっていう形で。それがなかなか難しいんですよ。何点差とか、あるいは先頭バッターとかあるからですね。今日みたいに2アウトでランナーがサードまで行ってしまって、森さえ抑えたら、山川は歩かせようというのは決まってる。点差のところで山川って難しいですよね。先頭バッターで歩かせるわけにはいかないですから。そういうところは攻めてくれれば。そこで打たれたらしょうがないからってことですね」
――8回も山川選手は同点のランナーになるところ。
「やっぱり次のバッター考えたら、山川の一発の方が可能性は高いんじゃないかなって。山川対千賀、栗山対千賀っていうところですね。栗山にも打たれてますけどね。でも、大きいのはないだろうということで。一発で、と言う意味じゃ、山川に打たれて負けている試合がレギュラーシーズン多かったんで、山川の一発だけは避けようということでやりました」
――栗山選手を三振に取った後、ベンチで甲斐選手と話されていた。
「一、三塁の場面で、千賀がもうバッターに集中したっていうところで足を大きく上げていた。ランナー山川っていうところで、これはやっぱり同点のランナーになるから、そこは普通のクイック、早いのはしないでいいから、自分のリズムを乱すことはないから、バッターに専念するんだけど、大きく振りかぶって行って間を抜かれたら同点になってしまいますからね。そのためにファーストをベースにつけているわけで。そういうところはもう1回、話をしましょうということで。甲斐には千賀に言うといてくれと。ああいう野球はないよ、ということですね」
「昔、外国人が0点に抑えたらいいんやろと、ファルケンボーグとかそういうのがおったけど、最終的には直されていたからね。千賀は日本でやっているわけだから、バッターを絶対に100%抑えるっていう気持ちがあっても、一塁ランナーの山川は同点のランナーなんだから、万が一間を抜けたらホームに帰ってきて同点になってしまう。そこだけは注意しよう、抜けてもサードで止められるような、守備はそういう守備位置を取ってるわけだから。大きく振りかぶるのはないよということですね。でもよく投げてくれましたよ」
――ファイナル進出に王手となりました。
「とりあえず明日も全員で頑張ります」