「自分がやるべきことをやるだけ」先陣を切る千賀滉大、大一番でも変わらぬ姿勢

ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】

「バッターを抑えること以外にないので、そこにフォーカスをあてるだけ」

 ソフトバンクは、8日からPayPayドームで西武と「パーソル クライマックスシリーズ パ」(CS)ファーストステージを戦う。シリーズの行方を占う初戦を託された千賀滉大投手が7日、本拠地で行った前日練習後に心境を語った。

 シーズンの開幕投手も務めた千賀が、ポストシーズンでも先陣を切る。今季の西武戦は4試合に登板して1勝2敗、防御率3.16。シーズンを通してやってきたことと同様に「自分がやるべきことをやるだけ」という姿勢を貫く。

「自分のやるべきことにフォーカスすることしかできない。僕が打点を挙げられるわけではないので、バッターを抑えること以外にないので、そこにフォーカスをあてるだけ」と淡々と語る右腕。今季と同様に2位でCSに進んだ2019年には、楽天とのファーストステージ初戦に登板し、4被弾で負け投手となった。

「とにかくエキサイトしないように、普通に入れるように。(相手を)圧倒しなくても最少失点でいくことを意識して、点を取られても野手に『まだまだ終わってない』と思わせるように粘っていきたい」。かつての反省も生かし、熱くなりすぎず、マウンドに上がることが、右腕にとってやるべきことになる。

 藤本博史監督は、西武のキーマンとして森友哉捕手と山川穂高内野手の名前を挙げる。千賀自身も「誰がどう見てもいいバッターであることは間違いない」と2人への警戒を強めつつ「それ以外のバッターを出してもダメだし、その2人に打たれてもダメ。結局は全員ということになるので、しっかりと集中して入りたい」と語っていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)