ドラフト1位指名から約1年… “プロ初登板”を果たした風間球打の胸中は?
高卒ルーキーの中では最も遅い実戦デビュー「今日は大事な日だなと」
ソフトバンクのドラフト1位ルーキー風間球打投手が6日、タマスタ筑後で行われたアストロブレーブス(ルートインBCリーグの茨城と栃木の合同チーム)との3軍交流試合で実戦初登板を果たした。先発でマウンドに上がると、1イニングを投げて1安打無失点。球場のスピードガンでは149キロが最速だったが、球団のガンでは最速150キロを計測した。
1位で指名されたドラフト会議からおよそ1年。風間がとうとうホークスのユニホームを身をまとい、タマスタ筑後のまっさらなマウンドに上がった。昨夏の甲子園以来となる実戦マウンド。「緊張はしました。でも、どちらかと言うと楽しみっていう気持ちが大きかったです」という風間は初回、先頭の上田にいきなり中前打を浴びた。ただ、続く若松を遊飛、内山を左飛に打ち取り、4番の叺田は129キロのチェンジアップで見逃し三振に仕留めた。
ノースアジア大明桜高からドラフト1位で入団した最速157キロの右腕だが、ルーキーイヤーは右肘痛などの影響もあってリハビリ組でトレーニングを続けてきた。同期の高卒ルーキーの中では1番遅いデビュー戦。同僚たちが次々と実戦デビューを果たしていく中で、もどかしい気持ちも当然抱えていた。
だからこそ、ようやく迎えたプロ初登板は「怪我で投げられなかったので、今日は大事な日だなとすごく思いました」と意気込んで迎えた。結果は上々の1回無失点。球速も安定して140キロ台後半の数字をたたき出したが、風間は「球速よりやっぱキレとかがまだまだですね。当てられてしまっているので、空振りとかをしっかりと取れるような真っすぐを投げられれば」と、満足する様子はなかった。
(上杉あずさ / Azusa Uesugi)