ソフトバンクの松田宣浩内野手が1日、タマスタ筑後で行われるウエスタン・リーグの中日戦で、ホークスのユニホームを着て最後の試合に臨む。ラストマッチに向けた練習前には2軍の後輩たちの前に立って挨拶し、熱い思いを語った。
まずは小久保監督、コーチの皆さん、スタッフのみなさん。17年間、長い間本当にありがとうございました。選手のみなさん、3週間という短い間でしたけど、この筑後でしっかり汗を流した3週間というのは、自分の中でもすごくいい経験になりました。
ここに来るときに引退するか退団するというのを決めようと思って、若い選手と一緒に野球をしてどういう感じになるかという思いを持ちながら、一生懸命野球に向き合いました。その中で気付いたことが、やはりまだまだ自分は野球が大好きということと、まだまだ体が元気だということをこの3週間、若い選手と共にこの筑後で汗を流して気付いたことで、今回決断し、退団することになりました。今日でこの17年間着させていただいたホークスのユニホームは最後になりますが、一生懸命自分らしいプレーをしたいと思います。
2011年に川崎(宗則)選手から、メジャーに移籍する際に呼ばれまして、元気を出すこととか、ムードメーカーというのをお前に任せたと言って頂きました。それから約11年、チームのために、個人のためにと思って、一生懸命、元気を出してムードメーカーとしてやってきたつもりです。この3週間で次は誰に受け継ぐ、託すかっていうのを考えたんですけど、それは個人に託すことではなくて、野球に対して、勝つためには元気を出したり、盛り上げるっていうことが大事だということに気付いた方が受け継いでくれたら、自分は幸せだと思います。熱男の後継者は個人を特定せずに、明日からやろうと思った人がやってくれたら嬉しいです。
17年間、本当に長い間でしたけど、今日でユニホームを脱ぐんですけど、先程球団の方に、これまで普通にiPhone、iPadを使わせて頂いていたんですけど、明日からはiPad10万円、iPhone20万円で継続をどうするかというお話を頂きました。僕は当然、これまでは普通に使わせて頂いていたんですけど、もうすぐ継続してiPhoneとiPadを使う契約をさせて頂きます。ソフトバンクという球団はこういう面でも恵まれている球団なので、若い選手はこの球団でとにかく一生懸命野球頑張ってください。今日はこのユニホームで最後になりますが、1日よろしくお願いします。17年間、ありがとうございました」