「絶対に今日は落としたくなかった」 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】

執念の継投策で楽天の反撃を退け、優勝へのマジックを2に

■ソフトバンク 5ー4 楽天(29日・楽天生命パーク)

 ソフトバンクは29日、敵地・楽天生命パークで楽天に5-4で競り勝ち、2年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。同点で迎えた5回に今宮が右前に勝ち越し打を放ち、これが決勝打。精巣がん手術から回復した大関が復帰後初勝利を飾った。優勝へのマジックは「2」に。30日に楽天に勝ち、オリックスが引き分けか負け、楽天に引き分けても、オリックスがロッテに敗れるとリーグ優勝が決まる。

 試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――初回は素晴らしい攻撃。
「素晴らしい攻撃でしたね。すんなり今日は行くかなと思ったけど、すんなりいかなかった、やっぱりね。楽天も粘っこいし。何とかピッチャーだいぶ突っ込んだけど、みんなよく頑張ってくれたですね、あとのピッチャーがね」

――5回に今宮選手の素晴らしい一打。
「もうちょっと点取られるかなと思って、7-6ぐらいの感じで想定しとったけどね、本当、後ろのピッチャーみんな、ピンチはあったけどよく凌いでくれた。本当、気持ちで投げてくれたんじゃないかなと思います」

――森投手はスパッと代えた。
「良かったら引っ張ろうと思ったけど、悪かったらすぐ代えるって、もう最初から言っていたんで。もう、この今日始まる前はマジック3ということで、オリックスがどうのこうのじゃなくて、3勝しようということでやっているんで。もうこの3試合は全員で行くよということで、もう最初から話してやってるんで」

――今宮選手は頼もしい。
「選手会長としてね、本当にいいところで打ってくれているし、今年は1年間、3割近い打率も残しているし、今年は頼もしいですよね」

――大関投手は復帰初白星。
「本当は2イニングでやめる予定だったけど、2回2/3いったんかな。2回の最後まで森で行ってもよかったけど、やっぱりもうヒットも嫌だったからですね。あそこはもう大関に作ってもらっていたんで、頑張ってくれ、ということで。1点は取られましたけど、よく投げてくれましたよね。復帰してから2回2/3で1番最長やからね、今のところね。明日の体力を見ながらね、中継ぎ入るか入らないかはまた決めていきたいと思います」

――それだけ落とせないという位置付けだった。
「絶対に今日の試合を落としたくなかったんでね。4点取って、1点取られた時点でもう代えようかなというぐらいの意識はあったんで。でも、それをやったらピッチャーが後々しんどくなるだけなんで、何とか長いイニングいってもらいたかったんですけどね」

「ちょっと今日は楽天の打線に合ってたというか、森の球がね。球のスピードはMAXで146だったっけ? 出てきてるんでね。ちょっとボールが高かったなぁというだけで。久々の先発で、前回はアクシデントでの先発で、今回は先発行くぞという先発だったんで、ちょっと力が入ったのかなという感じですね。今年はもう先発はないけど、これから先も中継ぎ、オープナーみたいな形でやっていければと思いますし、来年は来年でまた考えるし、中継ぎで入ってもらいますよ」

――マジック2になりました。
「そうですね、もうオリックスがどうのこうのじゃなく、2つ勝つっていうことでね、明日勝って、西武戦に勝って決めたいですね」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)