悩ましい5、6番…オーダーはどう決めている? 藤本監督の試合前の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

千賀が先発「エースとしてのピッチングを見てみたいですね」

■ソフトバンク ー ロッテ(25日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは25日、本拠地PayPayドームでロッテと4連戦の3戦目を戦う。優勝へのマジックを「6」に減らして臨む一戦はエース千賀滉大投手が先発。藤本博史監督はエースにかける期待と、打順の考え方などを語った。

 試合前の藤本監督の一問一答は以下の通り。

――昨日は初回の三森選手の一発で楽になった。
「ベンチの雰囲気は良くなりましたね」

――まずは今日も先制点。
「ウチは何回も言うように先行逃げ切り型やからね。まずは先に点を取って、追加点という形でいくのがベストだと思います」

――昨日は柳田選手を3番に置いた。
「打線の繋がりっていうのを一番考えて、バッティングコーチと話してオーダーを組んでいるんだけどね。どうしても1番、2番が出るっていうのが一番大事なことやけど、今度還すっていうので当然、3番、4番、その後の6番というところが一番悩むんですよ。今日は今宮を6番に入れてますけど、5番、6番のところで昨日は中村晃、今宮やったけど、今日は左ピッチャーでもそのまま行こうと。昨日の流れのまま。左ピッチャーで今宮を3番に入れていたけど、もう柳田を前倒しにして」

――デスパイネが走れている。
「ここに来て状態良くなってきてるんでね。柳田もだいぶバット振れてきたんで、そこの3、4番というところは今まで4、5番だったけど、前倒しにした方がいいかな、というところで前にしています」

――柳田選手はどこら辺が一番良くなった?
「いや、まだまだ全快じゃないと思いますけど、だいぶ低めのボール球を振らなくなったんですよね。やっぱり当てに行っている、調子が悪いときというのは、当然当てにいってしまうもんだから、低めのボール球をほとんど振っていた。ちょっとそれを見逃せるようになってきたかな、と。まだまだですけどね」

――タイミングとかの溜めが出てきた。
「我慢出来ているから、ちょっと距離が取れるから打てるんじゃないかな、と」

――監督も敬遠された後の打席は燃えた?
「敬遠されたことはあんまりないもんね。佐野に敬遠されたことだけ覚えているわ。(目の前で敬遠されたら)やっぱり腹立つよね。舐めてるんか、じゃないけど、やっぱり『クソ!』っていう気持ちになるから。それが(中村)晃にあったような気がしますね。あの気持ちは大事ですよ」

――今日は千賀投手が先発。
「ペナントは投げてもあと2回ですから。今日投げて、最後の10月に入って1回投げるだけやから、2試合はエースとしてしっかりとしたピッチングを。もうウチは1敗もできないという厳しい立場なんでね、エースとしてのピッチングを見てみたいですね。見てみたいというよりもお願いします、ですね」

――相手の小島投手は。、
「そこはもう投げてみないとわかんないんでしょうからね。こっちはいつものように積極的に、追い込まれたら球数投げさせる。特にロッテは後ろにいいピッチャー、特に9回はオスナがいるんでね、そこまでに勝ってるようにね」

――一昨日のように回跨ぎされたらしんどい。
「しんどいね。メジャーのセーブ王という、やっぱりそれだけの球を持ってますよね。ゲレーロが今いないけど、それがおったら8、9回は脅威ですよね。東條は柳田が打ってくれたけど、東條もいいピッチャーだから。ここもいいピッチャーが揃っているんで、何とか先に勝ち越して、そういうピッチャーを使われないようにやっていかないと。そういうピッチャーが来るということは向こうも勝ちゲームやからね」

――5、6番を決める際は相性を考える?
「今の調子と相性を見ます。本当は1番、2番というところの周東、三森、三森、周東というところの2人は変えたくないですけど、周東がちょっと疲れがピークに来てるんですね。バットが出てきてないですよね、あんまり。いい時の状態に比べたらね。11連戦の途中ぐらいかな。もうちょっと疲れで顔が赤くなっていたり、そういうのもあったんで。そういうのも踏まえて考えます」

――そこが最後に決まるような感じ。
「ほとんど1番、2番というのは変わらなかったんだけど、あとは相性と、周東の場合は小島との対戦はほぼないんで、去年の対戦とかもあんまりデータ、相性には入れてないんで。今年は1試合しかないんで、どういうバッターが打ってるかとか、楽天だったら島内が何安打打ってるとかね、10打席ぐらいある中でのデータを見て、左バッターで小島はどういうバッターを打っているのか、とか。こういうバッターが打ってるんだ、というのをウチのバッターに照らし合わせて考えてます」

――右バッターがホームランを打っている。
「右バッターが大きいのを打っているけど、打率は左バッターがいい。球種が減るからですよ。やっぱり右ではもう真っ直ぐ、カット系のスライダーを投げてくる。ほとんど外中心になると思うんですけど、それを左は特に追いかけないようにやっておかないと。それかベースに引っ付くか、ですよね。右は逆に、フォークとかの抜ける球がくるんで。やっぱり球種が増える分、率が下がってるんじゃないかな」

「大体そうですよ。左ピッチャーが投げて、なんで左が打てないのってみんな思うかもわからないけど、大体、球種が減る分ですよ。オリックスのピッチャーも、ああいういいピッチャーでも左が打ってますから。田嶋は右の方が打ってるけど、そういうのも全部考えてやってます。だから大変なんですよね」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)