「ちょっとしんどいね」11連戦前の2連敗に苦悩の色 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

早めの継投「あれ以上点取られたら、余計にしんどくなる」

■楽天 7ー3 ソフトバンク(8日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは8日、本拠地PayPayドームで行われた楽天戦に3-7で敗れた。先発のレイが4回に突如乱れて4失点。得点は柳田の2ランと適時打で奪った3点止まりで2連敗。オリックスが西武に勝ったため、再び3チームがゲーム差なしに並び、4位の楽天も2.5ゲーム差に接近した。

 試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――レイ投手は序盤は良さそうだった。
「ですね。何か4回、急にボールが高くなって、変化球もほとんど高かったね。うーん」

――高くなったところが打たれた原因。
「そうですね」

――早い継投になった。
「いやもうあれ以上点取られたら、もう余計にしんどくなるし、早く止めておこうというところで、泉をいったけどね。泉はゲッツーで終わったけど、うーん、ちょっとしんどいね、うまいこといかないね」

――松本投手は2アウトからのホームラン。
「ちょっともったいないですね」

――涌井投手にはうまく打たされた。
「そういうピッチャーじゃないですか。そういうピッチャーにハマってるわけやから。綺麗な真っすぐなんかないですから。真っシュー、カット、そういう球でコース、コース投げてくる。今日はバッティングコーチも右バッターはセカンドの頭、左バッターはショートの頭ってやったけどね、なかなかそこに打たせてくれるようなボールが来なかったっていうところもあるし、いいピッチャーですよね」

――柳田選手に一発。
「今日は柳田の打点だけだからね。だいぶというかちょっと良くなってきてるかなという感じですね。インハイの球とか思い切って振れているんでね。空振りしてるけど、あれぐらい振れていたらいいんじゃないかなとは思いますけどね」

――周りがもう少し元気になってほしい。
「そうですね、ちょっと元気がないですね」

――松田選手が抹消に。
「その分、みんなで頑張ろうということでやってるんでね。ベンチは声は出てましたよ」

――使い所がなかなかない。
「今のグラシアルの状態っていうところと、そこに柳町っていうところも考えたら、11連戦は呼ぶ予定でいたんでね。それが1日早くなっただけというだけで。できるだけマッチも引っ張りたかったんですけどね。一応シミュレーションしたらもうしょうがないかなというところですね」

――彼の元気を大事にしていた。
「ベンチのムードはマッチがおるだけで全然違うと思うんだよね。今日みたいに4点取られた後でも、ぐわーっと声出してくれるんでね。でも、今日は野村勇とか声出てましたよ。ただ、準備するところもあるんで、もう5回以降は後ろにバット振りに行ったりやってるんでね。その辺がね。マッチはいてくれるんでね、そういうところはちょっと声が出てなかったかなと。その分コーチ陣が声出していこう、と」

――みんなで思いを継いでいく。
「マッチの代わりはできないけど、みんなでやろうということでね。マッチもこれで終わりじゃないわけですからね。1回、2軍の試合に出て状態上がったら9月下旬にも、まだ十分、代打とか、そういう形で来てもらう可能性もあるわけですから、本人とも2、30分話したけど、その気持ちでしっかりやってくるってこと言ってくれてるんでね」

――明後日から11連戦。
「そうですね。もう全力で気持ちを入れて、1打席1打席を無駄にしない、ピッチャーにしたら1球も無駄にしない、そういうような気持ちで11連戦始まる前に全員集めてミーティングしようと思ってます」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)