10日の昇格予定を前倒し「アタマから使います」
■ソフトバンク ー 楽天(8日・PayPayドーム)
ソフトバンクは8日、本拠地PayPayドームで楽天と対戦する。このカード1勝1敗で迎える。目標とするカード勝ち越しに向けて、新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱していた柳町達外野手が松田宣浩内野手に代わって1軍に復帰。藤本博史監督は即スタメン起用することを明らかにした。
藤本監督の試合前の一問一答は以下の通り。
――柳町選手が合流。
「試合出ますよ。登録します」
――10日からということでしたが、前倒しに。
「ジュリが状態悪いんで、今日はリフレッシュで。レイが投げるってことで外国人1人ベンチから外さないといけないんで、柳町呼んだ方がいいかなってことで呼びました。ジュリをリフレッシュで外しても、ベンチには代打で置いておきたい。相手は嫌だろうし。外れるのはガルビスになるけど、柳町なら状態も悪くないし、2軍でも結果も出しているからね。11連戦から使っていこうと思っていたけど、今日も呼んでるんで頭から使います」
――グラシアルの状態は。
「体調面とかは問題ないけど、どっちかというと神経質な方なんで。今日も練習前から中で打ってるし、今日も一緒にバッティング練習をやった。遅い球投げて、距離取って打つ練習とか色々やっているんですけど、考えて考えて打席に入るもんやからなかなか結果もついてこないというところで。本人はもうやる気満々ですからね。だからちょっと今日1日はリフレッシュしようと言うことで、明日休みあるから2日休んだら、また元に戻るかもわからんしね」
「今日、中でちょっと打ったら、だいぶ自分の感覚がわかってきたって。あまりあれこれ言ってもね、そんなすぐ直るわけじゃないから。練習方法というのをね。指導も大事だけど、ジュリなんか1年間1軍で結果を出している選手なんで、指導より練習方法を教えてやった方が早いかもわからないですよね。本人もなにかこれだというのを、なにか掴んだっていうかね。こうなっているから詰まる、刺される、その感覚でいいんじゃないかなという話をしながら、今日またバッティングを見ておくけど」
――どうアドバイスを。
「ちょっと遅い球とワンバウンドでね。コントロール悪かったけど、もう本人も汗かいて打ってくれましたよ。ちょっと状態悪そうだったから、通訳を通してね。今どんな感じで、体の痛いところはあるかって。体調面は、試合に出る、バッティングに対しては問題ないということなんで。じゃあ俺はこう思うよって、ちょっと映像を、2年前のいい状態の時と今の状態を比べたら、俺はこう思うよって。こうなってるから、こういう練習をしたらどうだっていうことをね」
「当然バッティングコーチもおることやから、いらんこと言うて選手が悩んだら困るんで。練習付き合うなら、遅い球投げてあげるよっていうことをね。そしたら本人が投げて欲しいって言うから、今日ちょっと20分ぐらいかな、中でちょっとやった。それで戻ってくればいいんだけどね。打撃だけは水もんだからね、わかんないですけど。今日休んで、明日休んで、2日間いいリフレッシュしてくれたら。明々後日から11連戦あるんでね、そこで復活してくれたら心強いかなと思います」
――柳町選手も帰ってきて役者が揃う。
「コロナになる前、主力7人が抜ける前の打撃の状態が一番良かったよね。柳田も上がってきたばっかりで、これはいい打線になってきたなと思ったときに、主力7人が抜けてね。やっぱり10日間野球できなかったというのが、状態的にはそのときに比べたらまだ上がってないんですよね。でも、ここまで来ると、そんなこと言ってられないからね。開幕からやってきた、試合に出てきた選手がもうやるしかないわけですから。当然、途中は若い選手が引き継いでくれて、団子状態の中で残ってるわけですから」
――若い選手にはいい経験になった。
「いい経験できたし、まだ残り21試合、チャンスはありますよ。野村大樹にしても、増田にしても、この2人に関しては、状態悪いから2軍にいったわけじゃないですからね。本当にこちらサイドからすれば、申し訳ないと。シミュレーションしたら、入るところがなかったというだけだから。そういう意味じゃね、21試合ある中で、野村大樹は13日、増田は15日から登録できるから、そこで状態よかったら、またこっちも考えるし」
「右の代打として使えるっていうのはもう、正木もそうだし、左ピッチャーに使えるとかね、右ピッチャーの時に左と差がどれだけあるかとかが、若い選手はわかってきたんでね。2軍じゃ右も左も両方打ってるから、そこまで気にしなかったけどさ、やっぱりここに来たら、そういう役割になってくるから。そういう意味では使えるっていう計算ができたんで、若い選手にとっても良かったし、こちらサイドにとっても良かったと思う」
――涌井投手は。
「いいピッチャーですよ。こっちは抑えられてますからね。投げる球全部が一級品というか、うちのバッターには嫌なタイプのピッチャーですよね。だから、もう本当いろいろと、失敗するかわかりませんけど、仕掛けていくしかないですよね。ただ、打ってください、打ってくださいじゃ、そんな簡単に打てるもんじゃないし、繋がるもんじゃないですから。相手の嫌がることをやっていく。それが失敗するかもわかんないけど、成功するかもわかんない。これはもう、あくまで神様しかわかんない。どんどんどんどん動けたら動いていきたいと思います」
――松本投手の使い方は。前は5回とかにも投入していた。
「7回以降です。あそこ(5回とかに行っていたの)は止めてもらうために松本いっただけです」
――ガルビスは状態はいい?
「状態がいいというところは、左打席のところだけやね。右ではちょっとしんどいかなっていうところはある。どこで出るかっていったら、今、周東がおってさ、やっぱり脚を使える。今、一発が昔みたいに、小久保や松中や城島、その辺が居るときの打線じゃないわけだから、やっぱり足で掻き回すとか、気を使わせるっていう戦いをしなくちゃいけない。その中でやっぱり周東が先に出てくるよね、サードやったらね」
「ガルビスが出ても、開幕当初は2番を打ってもらいたいというのが当然あったけど、蓋を開けてみたら、なかなか率も上がってこなかったし、今も1割台だし。今出ても8番ぐらいになるんだったら、やっぱ周東になるかなっていう。足の速さってのは脅威ですからね。相手にも絶対にプレッシャーかかる。そうやって相手にプレッシャーかけていかないと、なかなかこの団子状態で抜け出すこともできないし、ただ打ってください、打ってくださいって外国人3人並べてもなかなか難しいと思いますよ。右ピッチャーのときの代打ですね」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)