チームを救うプロ初本塁打も笑顔なし… 鷹・佐藤直樹が反省ばかりだったワケ

ソフトバンク・佐藤直樹【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・佐藤直樹【写真:藤浦一都】

記念すべきプロ初本塁打は「僕の感覚ではレフトフライかと」

 20日に本拠地・PayPayドームで行われた日本ハム戦で決勝の2ランを放ったソフトバンクの佐藤直樹外野手。プロ初本塁打が貴重な勝ち越し弾となり、同点打のフレディ・ガルビス内野手とともにお立ち台に上がったが、その後の囲み取材では、喜びよりも反省の言葉が次々と飛び出した。

 チームの緊急事態を救う一発だった。4回。ガルビスの適時打で追いつき、なおも2死二塁のチャンスで打席に立った。日本ハム先発・上沢のチェンジアップをすくい上げるように振り抜くと、打球はレフトスタンドへと一直線。勝ち越し2ランに、ベンチはお祭り騒ぎとなった。

「僕の感覚ではレフトフライかと思いました。本多(雄一)コーチから『走っとけ、走っとけ』と言われて、もしかしたらフェン直くらいまで行ったのかなと思って二塁手前でホームランの感じだったので……」と佐藤直は振り返る。そのままスピードを緩めることなく、一気にホームベースを駆け抜け「そんなゆっくり走れる選手ではないですし、頭が真っ白だったのでそのまま(ホームに)還ってきました」と苦笑いだった。

5回1死満塁で見逃し三振、7回には走塁ミスと反省材料が…