6回3失点の杉山は「ずっと一緒」、リチャードへ辛口助言 小久保2軍監督の一問一答全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】

ファーム調整が続くガルビスは「あのくらいの実力なんじゃないでしょうか」

 ソフトバンクの2軍は19日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのオリックス戦に3-2で敗れ、連勝は5で止まった。初回に中谷将大外野手の適時打で1点を先制するも、先発の杉山一樹投手が2回にすぐ追いつかれ、6回には連打や失策などで2点を勝ち越された。

 2軍再調整となった杉山は6回8安打3失点。変化球を多投しながら111球を投げた。コロナからの復帰組も登板。田上奏大投手は1回無安打無失点。森唯斗投手は1安打許すも、2三振を奪い、尾形崇斗投手は1回完全2奪三振とアピールした。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通りだ。

――杉山投手が先発しました。
「今日は1軍から課題があったんで、それやっていましたけど。真っ直ぐが少なかったんで。そういう日にするという何かあったみたいです」

――宿題があっての変化球中心のピッチングだった。
「そうそう、課題があって」

――コロナから復帰組が続々と登板。
「田上は1イニングだったですけどね、杉山のあとやからめちゃくちゃよく見えたというか。あれがピッチャーかなっていう感じですけどね」

――杉山投手の状態、精神面も含めてどう感じる。
「杉山は次も1軍でチャンスあるのかないのか、分からないんですけども、なんかずっと姿が一緒なので。自分の中で何かこれっていうものはなさそうな感じがしますね。でも、藤本監督はじめ、首脳陣からはそのポテンシャルに期待は大きいんで。なかなかやっぱりちょっと1軍の試合もそうですけど、リズムは出てこないですよね、あれじゃ、打線も守っててもね」

――返球を受けてリズム良く投げていた。
「それはキャッチャーがする所。あれだけランナーを出したらね。あれでどうぞ、1軍で頑張ってくださいっていう感じでは送り出せませんけど、それはもういろいろ事情があるんで。コロナもすごいことになってるんで。もう与えたところでしっかりチャンスがあるならやってほしいんですね」

――森投手はいかがでしたか?
「森は明日連投するって一応聞いているんで。今日、明日は連続で投げるってことは聞いてます」

――尾形投手もすごく良かったですね。
「尾形良かったですね。ずっといいんですけどね。1軍に行ったらなかなか、1軍でも球自体はいいと思うんですけどね。今日はめちゃくちゃ良かったです」

――実戦復帰したグラシアル選手は2四球。
「今日、明日ぐらいじゃないですかね、多分。もう大丈夫そうですけど、守備はついてないんでね。DHはデスパイネがいるんで、守れないとっていうところもあると思うんで。明日は守りにつくという予定だと聞いてます」

――ガルビス選手はいい守備がありましたね。
「あったねぇ。本職のショートでね、えらいイキイキしとったですね」

――バッティングの状態はまだ難しい?
「いやでも、一時よりはっていうか、もうあのぐらいじゃないですか、多分。そんなもんだと思いますよ。良くも悪くも。あのくらいの実力なんじゃないでしょうか。ずっと見てる限りは」

――リチャード選手に何かお話をしましたか。
「落ちてきた日に話しましたよ。いや、もうこんな会話では出来ないくらいの長い話でした(笑)。本気で変わろうとしたりとか、何か掴みに行こうっていうのがないなら取れない世界だって。『あるの?』って聞いただけです。なんとなくレギュラーって舞い込んでくるみたいな、何かそういうのがあるじゃないですか。感じるんで。本気じゃなかったら別にもう、あなたの人生なんでと話しました」

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)