「打席数はあげたと思う」若手起用について言及 藤本監督の試合前の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

先発の板東は「引っ張るとか考えていない」

 ソフトバンクは19日、本拠地PayPayドームに戻って日本ハムと対戦する。敵地での西武戦は1勝2敗と負け越し、首位とは2.5ゲーム差。負けられない一戦に向け、試合前に藤本博史監督は日本ハム対策などについて語った。

 試合前の藤本監督の一問一答は以下の通り。

――今日は移動日ということで練習も軽め。
「各自打ちたい人は打ってくださいということですね」

――8月のコンディション管理が難しい。
「コロナとも闘わないかんし、野球でも連戦だからね。中村晃が体調不良で今日は休みなんで。代替で黒瀬を呼んでますけど、どうなるか分からないですからね。移動移動で疲れもあるしね、体調不良も出てきますよ」

――黒瀬選手は前回はなかなか出番がなかった。
「出番がないって、そんな試す時期でももうないし、出番はやった方だと思いますよ。そんな何試合も何試合も若い選手が上がってきたからって使ってたら、固定できないじゃないですか。使ってないですか? 若い選手に打席あげてないですか? 野手にはおそらくあげてるはずですよ」

「そんな50打席も60打席も、例えば上林がレギュラー取るか取らないかの、バッティングコーチやってる時に、工藤監督から当時、何打席いるんだって言われた時に50打席って言ったけど。開幕3連戦でいいんか、って。それぐらいしかないんですよ。そのときは若手で上がってきて入れるのは上林くらいしかおらんかったから。今はいろんなポジションを、リチャードのサードもなかなか取れていないし、ファーストも晃が今年成績がちょっとあんまりよくないんで、代わりで出られるヤツもおるし、外野でもそうだし、若い選手は出られてると思うけどね。打席数もらえていると思うけどね」

「その少ないチャンスをモノにできてないというだけだからね。柳町なんかはモノにしたというか、今は状態悪くなっているけど、モノにしてこれだけ打席数立ってるわけですからね。そんなプロなんだから、何回も何回もチャンスあるわけじゃないですよ。今年1年に限ったら、若い選手は打席数はあげたと思うけどね。そこでモノにした人が柳町であり、川瀬であり、その辺じゃないかな」

「負けてもいいんやったら、若手にコロって替えるけどさ。今もこの団子状態の中に入ってるわけだからさ。やっぱり勝ちながら、若い選手を使っていくっていうのが、それが世代交代じゃないですか。我慢して1年間使い続けるんですか。そんな今この中にいないでしょ。違いますか」

――日本ハム戦はどうしても一発が。
「嫌なチームだよね、日本ハムは。新庄ビッグボスも何やるかわからないですし、その辺はもうこっちも考えて構えてますけど、若い選手が思い切って振ってくるんでね。ピッチャーが1つ間違えれば、長打になってしまうとかね。案外、打率的には万波とかはあれだけ低いけど、ウチの試合じゃ勝利打点とか同点打とか印象に残るヒットが多いよね。清宮でもそうだし、野村でもそうだし、今川もそうだし。そういう意味じゃ嫌らしいバッターが多いなというのはすごく感じますよね」

「そこを絶対抑えろっていうわけにもね、やっぱり人間がやることですからね。ロボットがするなら、ここに投げとけば打たれないとかあるのかわかんないけど、人間がやることだから、当然、配球ミスとかも当然あることなんでね。そこはやっぱり注意しながら、やっぱり大胆に行くのも必要じゃないかな。あんまり注意しとったら、うちはフォアボールが多いんでね、注意してるからフォアボールが多くなってるんじゃないかなと思う。注意かつ大胆に、なかなか難しいかもわかんないけど、そういうところが大事になってくるんじゃないかと思いますよ」

――板東投手に期待するところ。
「板東はコントロールはいいですからね。そんなフォアボールは出さないと思いますよ。板東の場合は甘いところに入っていくところだけ注意してやってもらったら。今日はもう中継ぎ全員使うつもりで、板東がいいから引っ張るとか、そこまでは考えていないんで。板東も今年初先発かな。先発がいないから誰にしようという中での板東。コントロールいいピッチャーでリズムを作ってもらいたいってのがあるから」

「できたら5回までいってもらいたいけど、そこの中でちょっとしんどいなと思ったら、いろいろ考えて。ランナーいる場面、上位打線だったらストッパーで甲斐野を早い回から投入したりね。津森を放り込んだり、イニングのアタマなら正義に行ってもらったり。そこで勝ってたら7、8、9回は勝ちパターンで行こうかな、と。甲斐野もいいところで投げてるんですけど、今日は早い回でも相手の火を消す形の中継ぎをやってもらわないといけないかな」

「今日からハムと3連戦、2週間でハムと6試合あるからね。この10試合は6勝4敗くらいで乗り切らないと、団子状態から落ちていく可能性あるんで、なんとか6勝4敗で頑張っていきたいと思います」

――混戦の状態が続く。
「楽天が3連勝してまた上がってきたしね。パ・リーグでウチだけじゃないの、日本ハムに負け越しているのは。ポンセもいい球投げるから。ただボール球が多いんで、球数投げさせるよりも、ボールしっかり見逃せる、ボール球を振らないというのを意識してくれたらいいと思います。あとはバッティングコーチが色々指示してくれているでしょう」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)