ソフトバンクは14日、本拠地PayPayドームでオリックスと対戦する。前日は周東佑京内野手の劇的な一発でサヨナラ勝ち。1勝1敗として、この日の第3戦に臨む。先発はベテラン和田毅投手。藤本博史監督は41歳のベテラン左腕への期待を口にしていた。
――こちらは和田投手です。
「いやもうちょっとね、和田とも昨日話し合って、大関がいたら、今日投げたら1回飛ばしてやろうかと思っていたけど、ちょっと頭数いなくなったんで、ちょっと頑張ってくれと。今月は1週間に1回、とりあえず頑張ってくれ、と。そのかわり5回限定で、球数じゃなく、当然、球数が3回で100球なんかいったら代えますけど、とりあえずもう飛ばしていって5回限定で行ってくれと。5回の途中でも、例えばビハインド、ピンチだったら代えるし、もうそういうぐらいの気持ちで週1回頑張ってくれという話をしたらね、ニコッと笑って『分かりました』って言ってくれた」
――8月は今日含めてあと3回。
「本当にピッチャーがいないんでね。この後も6連戦でしょ。次も6連戦でその次が7連戦。その後5連戦ぐらいやったら、11連戦があるから。そこは何とかうまくはめてあげたいけどさ。今月はとりあえずなんとか週1回乗り切ってくれということで快く了解してもらいました」
――和田投手の力が必要。
「ピッチャーやったら和田、野手だったら当然、試合に出てる中だったら柳田、1、2、3番の中堅クラスは頑張ってくれているんで、これからベテランが力を発揮してくれるんじゃないかな。ベンチではマッチ(松田)がね、マッチがいるのといないのでは全然違いますからね。マッチが濃厚接触で離れてる時はもうお通夜状態やったから。できたらマッチも使っていきたいんですけど、今日も使おうかと考えたんですけど。今日はパワーピッチャーなんで、ちょっと今日もベンチからスタートですけど」
――昨日の藤井投手のところで吉田正選手を申告敬遠の選択肢は。
「ないっすね。満塁にするわけでしょ。フォアボールがあるじゃないですか、昨日の藤井だったら。押し出しじゃないですか。あんまりないですね。吉田(正)にしても、なんぼ状態がいいと言っても、10回打って10回は打てないよ。フォアボールはOKだけど、逃げないで勝負したフォアボールにしてくれ、逃げたフォアボールを止めてくれっていうのはバッテリーコーチ、ピッチングコーチには、昨日も話し合ったし、一昨日も話し合ったんですけど」
「各チームにいるじゃないですか、要警戒バッターが。フォアボールOKでも、先頭バッターで始まるのに、フォアボールだったら、ピッチャーがしんどいじゃないですか。他のバッターもいるわけだから。攻めたフォアボールやったらOKですよ、と。昨日でも攻めて詰まってセンター前に打たれたけど、あれでOKなんですよ。長打打たれなかったらOK。フォアボールもヒットと一緒やから。攻めて攻めて、インコースにドンッていったら手を出さないじゃないですか。そういういいバッターに対してはそれくらい攻めて。デッドボールを当ててはいけないけど、柳田でもあんだけインコース投げられて崩されるわけですからね。そういう方向を考えた方がいいんじゃないかなと」
――武田投手のフォアボールは攻めていた。
「あれはちょっと攻めてないように見えるよね。もっとインコース、胸元いったらいいんじゃないかなと。で、膝元に落とす、カット投げるなら分かるけど、もう膝元の完全なボール球投げてるから、もう逃げてるな、と」
――中軸の後に紅林選手が来る。
「紅林はウチだけでホームラン4本くらい打ってる。気がホッとするんじゃないかなと、逆にね。3、4、5番で集中していって、6番に2割2分のヤツがおって、気が抜けたところでボカーンっていかれるケースがね。京セラでも打たれたし、何かいいところで打たれているよね。100回打っても22回しか打たないのにさ」
――昨日は周東デーというふうにおっしゃってました。
「周東は今ずっと状態よく、1番で活躍してくれているんで、本当いい仕事してくれていますよ」
――彼が1番にいることでやっぱ初回の得点が増える。
「2番がバントしないでいいからね。早いタイミングで走ってくれるから。今の1、2、3はいい機動力を使えてるけど、三森が帰ってきてここに入ったら、9番から始まるような形で機動力使えるからね。三森が2番に入っても面白いですよね。今宮より足速いわけですから。今宮も2番としてしっかり仕事してくれるしね。あとジュリと三森が帰ってくるぐらいでしょ」
――来週筑後で何試合か出て、田中正義くんは連投させる。
「そうですね、プラン的にはね。今日、大学とやってるでしょ。三森もそこで試合出てるんで、あと次は阪神戦かな。そこで2試合ぐらい出て状態良かったら、こっちに呼ぼうかなと思っています。こっち戻ってきてからの日ハム戦が最短だね」
――1、2、3番の状態が良い要因は。
「牧原(大)の場合はずっと3割前後を保ってるんで、ずっといいんじゃないですかね。周東も上がってきてからずっと3割前後、1、2、3というところは3割前後をずっと1軍にいる間は保っている。その中でも今一番状態がいいんじゃないかなと思います。なかなか1軍で3割前後打とうと思ったらしんどいですよ。柳町でも3割6分、7分あったのが、もう2割8分ぐらいしかないわけやからね。そういう中で今、1、2、3番が状態がいいかなっていうところで1、2、3にしています」
――リチャード選手はもうちょっと我慢。
「7打数5三振やからね。でも今日も使いますよ。状態良くてこっちに上がってきてるから、10打席はやらないとね。今日何とか頑張ってもらって、1軍にかじり付いてくれたらいいんですけどね。交代選手が2人上がってくることを考えたら、結果を出さないとね。ジュリはもうちょっとかかりそうですけどね」