中継ぎ陣に負担がかかる中、7回途中1失点と好投した武田
■ソフトバンク 9ー1 楽天(6日・PayPayドーム)
ソフトバンクは6日、本拠地PayPayドームで行われた楽天戦に9-1で勝利し、後半戦初の連勝を飾った。川瀬が3回に先制の適時二塁打、5回に勝ち越しの犠飛を放つなど2安打2打点と活躍。今季初先発となった武田は7回途中にアクシデントで降板となったものの、3安打1失点の好投し、プロ入りから11年連勝勝利をマークした。
試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。
――今日は投打がかみ合っての勝利。
「先発の武田が久しぶりなんですけど、試合をしっかり作ってくれましたよね。いいリズムで投げてくれたんで、打線の方もいい流れになったんじゃないかなと思います」
――武田投手は今季初先発で7回途中まで1失点。
「真っ直ぐも力あったし、今日はチェンジアップを多めに投げていたんですけど、それも有効に使えていたので、緩急をうまく使えたんじゃないかなと思います」
――トレーナーを伴っての交代。状態は?
「全然問題ないです。チェンジアップを投げ過ぎて指がつったらしいです。それでコントロールできなくなって代えようか、と。今日はできるだけ中継ぎは使いたくなかったんですけどね。最後、板東で終わって、他の中継ぎはまた明日いけるんでよかったと思います」
――15安打9得点と打線が爆発。中でも川瀬選手が2安打2打点。
「最近ずっと打撃の方は調子いいんで2番に入れているんですけど、今日は特に、いい場面でいいタイムリー、いい犠牲フライが出たなと思います」
――中村晃選手も猛打賞。
「昨日からね、状態がね何か良くなってきたなという感じで、これから期待したいですね。
――3連勝に向けて一言。
「和田が先発なんで、ベテランの力を借りて、明日も勝って3連勝したいと思います」
(ペン記者囲み)
――武田投手は立ち上がりから飛ばした。
「最初から飛ばしてくれたんでね。今日は行けるとこまで行くって言って、最初から飛ばしすぎたのかなと思うし、話を聞いたらチェンジアップを多めに投げたんで、6回あたりからちょっと指先がおかしかったと。7回まで行ってもらいたかったけど、あの投球見たら、代えざるを得ないよね。ベンチに帰ってきたときは、もうつっていたんでね。もう無理だということで、嘉弥真がその後3連投になったんですけど、よく凌いでくれました」
――チェンジアップはあまりイメージがない。
「練習はしてたんじゃないですか」
――武田投手は一つ安心材料。
「そうですね、次回ですね。今日いいピッチングできたんでね、2回続かないと安心できないですよね」
――嘉弥真投手は球数は投げていないが、4連投の可能性は?
「いや、もう明日は投げさせないですよ。今日、松本とか椎野、泉を休ませられたんでね。明日、和田が100球ぐらいいってくれたら、そのメンバーで何とか繋いで。モイネロはずっと休めてるし、藤井も今日は上げているんで、そこは大丈夫じゃないかなと。左のワンポイントはいないですけど、そこは右でカバーできるんじゃないかなと思います」
――大関投手や千賀投手が抜けた中での武田投手の存在。
「中継ぎで力強い球投げてたんで、中に入れてちょっと頑張ってもらおうと思っていたんですけどね。大関がこういう形になったんで、次どうするってなったとき、すぐ武田の名前が挙がりました」
「武田と松本の名前も挙がったんですけど、松本はいま中継ぎで一番しんどい、ジョーカー的なね、仕事をしてもらってるいんで、松本を外したら松本の代わりがいなくなってしまうというところがあった。イニングの先頭に行くピッチャー、途中からでも行けるピッチャーとタイプがあるんで。松本はちょっと今のところから抜けられるのは困るな、ということで、武田が選ばれたっていう感じですね」
――今後はフル回転していくような。
「あとは体力面だね。なんとか頑張ってもらって、今年は残り40何試合か。そこを何とかローテーションで入ってくれたらいいなと思います」
――川瀬選手がいいところでしっかり打ってくれた。
「ここ最近ずっと状態いいんで、ずっと使ってるんですけどね。どっかで休めないと、川瀬も体力面のところがね。みんな、もうボロボロなんですよ。五体満足で野球できている人がいないんでね。今日はできるだけ全員使おうという形でやった。晃には最後まで頑張ってくれって言ったんですけど、最後は黒瀬にファースト守らせて、1イニングでも少なくっていうことを考えてやりました」
――川瀬選手の成長。
「力強くなってきましたよね。どっちかといったらもう当ててレフト前、レフト前という感じのバッターだったけど、外野の頭を抜けるようになってきたしね。しっかりそれだけ練習してるってことですよね」
――5回の集中打はセンター中心に。
「田中(将)のボールも甘くなってきてましたね。最初はコース、コースで、柳田なんか『もう全然甘いところ来ない』と言ってましたけどね。やっぱり80球、90球くらいになったら、どんないいピッチャーでも、だいぶビシバシはこないと思うんでね。球数を投げさせるということも、そこそこできたんじゃないかなと思うし、前回に続いて田中を何とか攻略できたということはね、自信にしてもらったらいいんじゃないかなと思います」
――好投手2人を打ってのカード勝ち越し。
「2人のピッチャーを打ったのは自信にしてもらっていいし、瀧中はうちに相性いいということで先発してきたんだと思うけど、その瀧中も打ったということは、次回から、あまり悪い印象を持たなくていいんじゃないかなと思います」
――これで9カードぶりの勝ち越し。
「本当に? 全然知らんかった。良かったね。やっぱアタマを取れば楽ですよね、3連戦のアタマを取るっていうのは、これからも意識してやっていったらいいんじゃないかなと思います」
(鷹フル編集部)