ソフトバンクの2軍は3日、タマスタ筑後でウエスタン・リーグのオリックス戦に11-6で勝利した。初回に真砂が2本の適時打を放つなど、打者一巡の猛攻で一挙に7得点。リチャード内野手が2本の適時打で4打点、育成の仲田慶介外野手が3安打と打線が爆発し、13安打で11得点を奪った。また松田宣浩内野手が実戦復帰。いきなり適時三塁打を放つなど2打数1安打だった。
チーム内での新型コロナウイルス陽性者の続出や怪我人などの影響で、投手陣のやり繰りに苦しむ中で、重田倫明投手が5回5安打2失点。佐藤宏樹投手、マイロン・フェリックス投手と繋ぎ、最後は田中正義投手が無失点で締めた。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。
――松田選手がみんなに話すことはあったのでしょうか。
「今日の反省会は松田が名指しにされてましたけど。それは別に、ずっとやってきて、今日たまたま松田でしたけどね、今日は。打線の活発さを褒めてました。反省会というより褒めてました」
――若手が実際見て感じるいい機会。
「タイプはあると思うんですけど、やっぱり2軍に来たからって、違う姿でする人って意外に多くて、そういう選手は良く見てきた。そういう点ではやっぱり僕ら自身も彼の振る舞いに助けられることもあって、そういうことも分かった上でやってくれているんでね。それはホークスのいいところなんで、ずっとそうなんです」
――松田選手は明日も2軍で?
「明日もゲーム、こっちで出ます。その後は分からないですけど、明日もファーストでスタメンでいきますよ」
――打線も奮起した。
「いやもうね、1回にあんなに繋がったんでね。真砂の2打席目なんかも、初球レフト前打って、次はもう真っ直ぐはないだろうと変化球待ちをきっちり打って2点タイムリーで。今日、打者はいいところが、仲田にしても3安打で勝連以外は良かったです(笑い)。(勝連は)守備でずっと頑張ってくれてるんで、別にバッティングあんなもんですから。期待してないんで大丈夫です」
――仲田選手は外野手ながら二塁を守っている。
「しばらくセカンドもやらせますよ。彼のためには守れるに越したことないで。あのタイプで、スイッチヒッターで、やっぱり小技ができて、外野を守らせたら肩も強いんですけど、そこにやっぱりセカンドも守れますよってなったら、それからもうちょっと頑張ってサードもいけますよとなったら、周東みたいな感じの幅広く使えるプレーヤー、もっと言えば、牧原(大)みたいな感じで行ければ」
「ショートはちょっと厳しいかもしれないですけど、セカンドもほとんどやったことないのに無難にこなしていますからね。もう試合での経験、成功体験が自信に繋がると思う。チーム事情が彼には幸いしているという風に捉えた方がいいんじゃないですか。セカンドにガチッと次の育てるヤツがいれば、あんなに使えないので。今、緒方もコロナでいないという中ではチャンスですよ」
――ピッチャーもなかなか数がいない。
「今日ももう佐藤(宏)は代えられなかったんで。もうあの回は10点取られようが、チーム事情で代えられないんで。明日もちょっとね、またちょっと不安なピッチャーがいるっていうのが出たので、だから、今日絶対取っておかないといけない投手がいたんですよ。あの回は10点取られても、佐藤(宏)はそのまま、ちょっと恥さらしになりますけど、投げさせるしかない状況だったんで。4点に済んでよかったですよね」
――田中正義投手は今は1イニングずつ。
「中継ぎでっていう話が(1軍から)来ているんで。基本的には中継ぎでいて、やっぱり元気のいい球なんで、終盤、8月の終わり、9月で疲れてきたときに、元気のいい球で抑えられるというところを作っておかないといけないと思うので」
――重田投手の5回は予定通り?
「いや予定より長く。もう1イニング行きたいっていうんで。何か自分なりに何かこう感じることがあったんじゃないですか」