千賀&甲斐を称賛、審判への要望も… 鷹・藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

前回抑えられた岸を攻略「チームで徹底してやっていこうと」

■ソフトバンク 7ー0 楽天(21日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは21日、本拠地PayPayドームで楽天に7-0で快勝し、首位の座を守った。先発の千賀が8回4安打無失点で8勝目。2回に甲斐の適時二塁打で先制すると、5回には柳田が2点適時打でリードを広げて、中盤以降も加点していった。21被安打17失点で大敗した前日の悪夢を払拭する快勝に、藤本博史監督の舌も滑らかだった。

 藤本監督の試合後の一問一答全文は以下の通り。

――投打かみ合ったゲームでした。
「もうなんか1勝1勝がすごくしんどいんですけど、何とか、今日は打線の方も繋がって、いい得点の仕方をしてくれました。ピッチャーの方は千賀がしっかり投げてくれて、点をやらないピッチング、絶対先に点やらないという気持ちが伝わった試合だったと思います」

――前回完璧に封じ込められた岸投手に対してのアプローチは。
「前回抑えられたので、今日はちょっと右も左も、逆方向に行こうと、チームで徹底してやっていこうということで今日は臨んだんですけど、それで球数を投げさせるとか、そういうことができたのかなと思います」

――柳田選手はインコースをうまく打った。
「もともとああいうバッティングをできていたのが、状態がちょっとまだ本調子じゃないというところで詰まらされてるところがあるんですけど、今日はしっかりあのインコースを回転で打ってくれました」

――柳田選手は久々の打点。
「そうですね、42打点からなかなか上がらなかったんですよね。いつも数字を見ているんですけど、今日の打点でまた明日から、残り前半戦3つ、頑張っていただけたらいいかなと思います」

――千賀投手は8回まで行きました。
「7回で100球超えたんで、代えようかっていう話はしていたんですけど、本人がもう1回いきたいということでいってもらいました」

――内容的にはいかがですか。
「ちょっと先頭バッターを出すところはあったんですけど、ランナーを置いてもしっかり余裕を持って投げられていたかなと思います」

――明日から前半戦最後の3連戦。
「明日からの3試合、オリックスはいいピッチャーが来るんで、そこはもう全力で1試合1試合大事に戦っていきたいと思います」

甲斐が先制の適時打「バットの軌道に岸のボールがくっついてくるような感じ」

(ペン記者の囲み)
――千賀投手がゼロで抑えてくれた。
「ピンチはあったけど何とか、ゲッツーゲッツーで凌いで、助かったかなと思います」

――今日の内容は。
「スリーボールツーストライクピッチングが多いかなって。あの辺でもう少し球数を減らしてくれたら、もっと楽に8回ぐらいまで、上手くいけば9回完投ということができるんじゃないかなと思いますけどね。楽天もいいバッターが、どっちかというとツーストライクアプローチができるバッターが多いんで、そういう配球になったのかなとは思いますけど」

――さすがに完封は難しかった。
「120球投げましたからね。それ以上は、また中7日で今度、アタマ行くわけですから。そこは、120球超えて9回までとは思わなかったですね」

――良い形で藤井投手も使えた。
「藤井もピッチングコーチが投げさせたいと。モイネロよりもまず先に、藤井を今日投げさせたいというのがあったんで。そういう意味でも9回は藤井でいこうと最初から決めていました」

――甲斐選手がいいところで打ってくれた。
「岸と合うんですかね。去年もよく打ってるんですよね、去年12の6かな。今年も何かバットの軌道に岸のボールがくっついてくるような感じですね。1番タイミング合ってるんじゃないですか。バットに当たる確率が高いんじゃないですかね。ボールもしっかり見れていたし。普通のピッチャーでもああいうバッティングをしてくれたら心強いんですけどね」

――次の1点が欲しいところで柳田選手が打った。
「柳田が打ってくれてね、途中出場の高田が、あそこでのタイムリーがすごい大きな2点だったと思う。こういう試合をやっていけば、ピッチャーを楽にさせられるかなと思います。ちょっと周東の脇腹とか、牧原(大)の疲れとかが心配ですけど。ここまであの2人が引っ張ってくれたからですね。その辺はちょっと、また明日から3つは考えながらやっていきます」

――周東選手は走ることはできた。
「バットが振れないんですよね」

千賀のボーク判定には「絶対にボークじゃない」

――ベンチに残るのは渡邉陸選手だけ。
「全員でやっていかないとね。もうみんな体が弱っているんで、万全やっている人が少ないですね。みんなどこかにちょっと違和感を持ちながらやっている。これが怪我になって、長期離脱とかにならないように、もう早め早めでちょっと考えていかないといけないかなとは思います」

――牧原(大)選手は点差が開いたから交代。
「いや足がちょっと、もうずっと状態が悪いんですよ。今メンバーがいないんでね。点差がついたら代えようと言っていたけど、3打席目でファーストに走ったときに、ちょっと足に違和感があるというところで。本人はいけると言ったけど、そこでまたやってしまったら怖いから(代えた)」

――ボークの場面は確認に。
「ボークじゃないです。審判にもう1回ビデオ見てくださいと言いました。完全にプレート板から(足が)外れているんで、あれは絶対にボークではないです」

――審判からの説明は。
「プレート板が(足が)外れていないということですね。それはもう、責任審判の西本さんに判定は覆ることはないんやから『終わったらしっかりビデオ見て、確かめてください』ということは伝えました」

――千賀投手は動揺することなく抑えた。
「3点勝っていたからですね。でも、あれが例えば1点差でああいうボークをとられたら、こっちはたまったもんじゃないからね。ボークだったら仕方ないですよ。恥ずかしいけども、あそこまで出ていきました。帰りめちゃくちゃ恥ずかしかったけどね」

――パッとベンチに帰られた。
「もうちょっとこっちに来てくれたらいいのにね(笑)。出ていってるんだからさ、なんでサードまで歩いていかなあかんのね。ちょっと恥ずかしかったけど、ちょっとカッと来てたから行ってしまいました」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)