昇格したガルビスを含めた今後の起用プランは?
■ ソフトバンク ー 阪神(交流戦・7日・PayPayドーム)
ソフトバンクは7日、本拠地PayPayドームで阪神との交流戦に臨む。この日からフレディ・ガルビス内野手、海野隆司捕手、椎野新投手が1軍に昇格。藤本博史監督は3人の起用法や、ファーム降格となった板東湧梧投手、柳町達外野手らの状態について語った。
――ガルビスについて小久保2軍監督からの報告は?
「報告は『状態がいい』『好調選手の1人ですよ』と。好調な選手は今のところガルビス、正木、海野ってところだったから。柳町がこういう形になったんで。10日後には、後半の始まる頃には戻ってきていると思うので、ちょうどいいチャンスということで、ここで打ってくれたら、そのままサードのポジション取るかもしれない」
――基本はサード?
「そうです。サードです。どこ守るんですか。今宮は絶好調ですよ」
――DHは?
「デスパイネ。柳田もちょっと肩の都合もあるんでね、3連戦の1つはDHに入れます。だから明日か明後日はDHに入れて、そうなったらデスパイネは休みです」
――ガルビスは全力で走れる?
「今日試合をやってみないと。2軍では走っていたんじゃないの。小久保監督はそういうのうるさいよ。あれが普通に走る速さじゃない? 元々、速くないよ。足は遅い。俺より遅いことはないけど」
――ファームではバットを短く持ったり試行錯誤していた。
「日本に最初来て、満塁本塁打を打ってくれて、その後は打てないまま、ずっと試合に出て、2軍に行って。日本のピッチャーはこういう球を投げる、それに対してコンタクトするにはどうしたらいいか。アメリカだったら強い球、動かす球でくる。日本の投手は緩急、緩急でくる。そういうのに対して自分がどうしたらいいかなというのを、2軍で考えてくれたんじゃないかなと思っています」
「誰か指導してくれたのかも分からないですけど、2軍で打率.200そこそこしか打ってないけど、僕は映像を見る中では、初球からバットを振りにいってるなとか、そういうのができだしている。絶好調ではないですよ。でも好調にはなってきてるんじゃないかなというところですね。だから2軍から上がってきたってことは今日は先発で使いますよ」
阪神とどう戦う? スタメンを外れた三森は「リフレッシュ」
――阪神の中野、近本にかき回されないように?
「かき回されるというより、出さなければいいわけでしょ。だから、そういう面ではやっぱり塁に出られた場合は当然バッテリーで注意しないといけない。出さないのが一番ですよね」
――注意すべきは?
「長打があるのは佐藤輝と大山ですよね。この2人は注意。この2人がいきなり4番、5番でいると注意するってなかなか難しいと思う。特に石川だったらやっぱり佐藤が一番の注意バッターじゃないかなと。低めに行けばいい。高めにいかんかったら、ホームランはないので、低めにいっておけば大丈夫だと思う」
――今月は阪神打線が非常に振れている。
「嫌な打線になりましたよね。もうちょっと春先に当たっておけば、よかったですけどね。今は阪神強いもんね。よくバット振れてますよ、やっぱり。大山とかあの辺が打ち出すと嫌ですよね」
――先発の西勇輝投手の印象は。
「一塁(寄りの)ベース板から投げて、左バッターの外に逃げていくっていう感じとあとはツーシーム。だから、あまりセンター、センターではなく、引っ張っていいと思います。中に入れようと思ったら余計に詰まってしまう。あとはもうね、左バッターは外の球が逃げていくんで、あまり追っかけないように。目付けは甘くしておかないと。甘い球が来ないかもわかんないけどね」
「早い回に西(勇)を潰さないと、中継ぎに左が3枚入ってますんで。ウチにおった渡邉くんもいるし。防御率0.6なんぼ。打つよ、出てきたら。本当は牧原大の2番がベストなんですけど、牧原大に返してもらう。デスパイネが入ったら、あまり3、4、5、6というところを走らない選手ばっかりにするのもなんだから、牧原大に7番くらいに入ってもらう。やっぱり間、間に、作戦が組める打者が入ってくれた方がいい」
「中日戦は左投手がいないから、左をずっと並べても問題ないんだけど、3人も入っていたら、例えば1番周東、2番牧原大、3番柳田となれば、そこに絶対来る。中盤のチャンスの時だったらね。やっぱり渡邉なんかは左では打ちにくい。だったらジグザグで行ったほうがね。向こうも替え時が難しくなるでしょう。そういうことも考えて今日はジグザグで。今日は三森もゆっくり、リフレッシュ日です」
板東の登録抹消は「状態が良い時に比べたら6割、7割までしか戻ってない」
――阪神の主力は知っている?
「糸原とかは元々、1軍やったもん。糸原、中野、近本っていうのは2軍にはほぼいなかった。いたのは北條とか小野寺とか。小野寺はいいバッターですよ。高山もおったね」
――中日では溝脇、DeNAでは関根とか伏兵にやられた。
「溝脇はいいバッターやもん。2軍ではいいバッター。そういうピンチを作らないことですよ。先に点取って、中押し取って、駄目押しとって、ああよかったなと終われば最高ですよ。野球って難しいね。なかなかそういかないもんね」
――椎野くんを上げて板東は抹消。
「板東は状態が良くないんですよ。投手コーチが言うには、状態が良い時に比べたら6割、7割までしか戻ってない、と。投げる度にやっぱりコントロールも、ちょっと体力的なところもないのかなと。ファームに行ってちょっと長いイニングを投げてもらうという形で」
「甲斐野も状態がいいとは聞いているけど、甲斐野は連投をやっていないんですよ、まだ2軍で。10何イニング無失点とか言ってるけど、2日間連投できなかったら、なかなかこっちに入れるわけにはなかなかね。他の投手に負担が掛かってしまうからね。甲斐野は今度の試合から連投入れるんじゃないですか。そこで良かったらまた考えます。いろいろね順序がありますから」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)