「2人の分まで頑張らないと」 鷹・中村晃が背負う栗原陵矢と上林誠知の思い
「栗とか誠知のことを見ていたら、野球ができるのはありがたい」
さらに、自主トレをともにする“愛弟子”の栗原陵矢外野手が左膝前十字靭帯損傷の大怪我を負って長期離脱。上林誠知外野手もアキレス腱断裂で戦列を離れた。後輩2人のアクシデントを目の当たりにし「栗とか誠知のことを見ていたら、野球ができるのはありがたいですし、あの2人の分まで頑張らないといけないなと思います」。
特に栗原とは入院中にテレビ電話をかけ、言葉を交わしたという。普段と変わらず、明るく振る舞っていた栗原だが「『流石にしんどかったです』とは言っていました」と中村晃。ファーム施設も普段通りにチームメートたちと接している姿に「明るくやっているけど、相当しんどいし、辛いと思う。彼が凄いなと思います」という。
だからこそ、いつも以上に熱い思いを胸に中村晃はグラウンドに立っている。「防ぎようのない怪我。2人の分も、という思いはあります」。栗原と上林が戦列を離れたが、その一方で周東佑京内野手や明石健志内野手といった面々が1軍へ戻ってきた。離脱した選手の思いも背負って――。中村晃ら鷹ナインはチーム一丸となってこれからも戦っていく。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)