周東の1軍復帰は「まだ考えてない」
――門田(博光)さんが現役時代に断裂したのを間近で見ていた。
「昔の治療と今の治療は違いますから。門田さんが1年ぐらいかかってますけど、定岡さんもアキレス腱やってるけど、昔の治療と今の治療はもうだいぶ変わって早くなってる。そこまで心配しなくてもいいんじゃないですか」
――治った選手もいる。
「前より一層頑張るでしょうからね。上林もまだ30歳にもいってないんだから、まだ20代。まだまだできますよ」
――周東が2軍で外野。
「まだ考えてない。まだ帰塁もできない状態だから、1軍に上げるところまで来ていない。小久保監督から帰塁もできる、OKが出たら、そのときの状態見て上げる。帰塁ができたからって状態が悪いなら上げることもない。やっぱりね、1軍に来た限りは打席に立って打たないといけない。走塁要員でっていうのは、今ね野村勇もすごい良い仕事をしてくれているし、帰塁も何もできていけるっていう形になった場合は考えるけど、今はまだ周東の「し」も出てないですよ。今状態いいのは渡邉陸、今日もホームラン打ったけどね。そういう状態の良い選手を報告してもらってるんで、交流戦入ったら9試合投手が打つんですから、早い回に代打で、5回、6回で代える可能性もあるわけだから、そこで代打というのも必要になってくる。そういうこと考えたら、今状態がいいのを代打要員、そういうところに使える選手というところをピックアップして候補に上げてもらっている」
――今日はちょっとグラウンドに出てくるのが少し遅めだった。
「ミーティングとかいろいろやりながら、2軍の映像を見て。ガルビスも1本打ったけど、もうちょっとかな、とか。状態いいのは渡邉陸とか増田珠、明石なんかも代打で経験あるし、その辺を小久保監督と話をしてもらって、交流戦始まるころでひょっとしたら入れ替えがあるかもしれない。この状態で行くかもわかんない。これはわかりません」
――野手を厚くすることは。
「今厚いじゃん。そんなんやったら投手が困るじゃないですか。ピッチャー3連投させないって言ってて、減らしたら3連投させなきゃいけなくなる。そんなまだまだ交流戦のとこでやるのは早いですよ。終盤なんかで3連投、4連投はあるかもしれないですよ。今、現時点では3連投は絶対にさせない」
――今の1番手は渡辺くん?
「1番手、2番手とかはないですね。ピックアップする状態がいいと聞いてるのは渡辺、増田、この2人かな。川原田は落ちてるからね。こっちが考えてるのと、向こうが状態がいいというのが一致したとき。こっちが今考えてるのはスタメンで外野守れるのはおらんか、とかね。サードを守れるのおらんか、とか。そういうあれじゃないからね。今は代打のところでいけるヤツいないか、と。当然4打席立つのと1打席立つのは違いますからね。だから、野村大樹も開幕の時は代打要員としておったわけやから。チャンスに強いってことでね。なかなか代打と3打席、4打席貰えるのでは、人間のタイプっていうか、性格によって違いますよね。代打ができるっていうのは、打てなかったら仕方ないぐらいの気持ちでいかないと、3打席4打席あるから1打席ダメにしても、餌撒いたっていうのがあるじゃないですか。代打は餌なんか撒いてられないですからね。1打席勝負やから、それだけ難しいと思いますよ。4回に1回打てば上出来だってよく昔から言われてきたけど、そういう意味では交流戦は本当に必要かな。特に今のセ・リーグのローテを見ていたら、最初の方は左が多いかなあというのはすごく感じる。その辺も踏まえた上でね、やっぱり左対左でやっぱ不利だからね。代打で左対左ってなかなか出てこんですよね。右対右は出てくるけどね。左来たら、右がくるのが多いじゃないですか。僕らも経験したけど、やっぱり左の方が見やすいっていうのは右バッターはね。ただ右バッターと右ピッチャーが常時あるパターン。特に今左投手が増えてきている。ちょっとまだまだ左対左は不利なのかなというのは感じますよね。うちのバッターは左対左をそんなに苦にするタイプのバッターはいない。ピッチャー、キャッチャーのところだけかな、と。ビハインドのところのキャッチャーのところかな。これもデータを調べた上で頼んだんですけど、右が打ってる、左が打ってるっていうのはあるんですよ。ロメロは左の方が打ってる。なぜかというと球種が減るから。チェンジアップ、フォークが減る。左は真っ直ぐ、スライダーで行ける。そういうのを見ながらやってる。セリーグの投手は対戦が少ないから。ウチのバッターとよそのバッターでも違うから難しいところ」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)