天敵・山川をどう抑える? スタメンは? 鷹・藤本博史監督が試合前に語った全て

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

「シミュレーションして、リチャードをスタメンでいきます」

■ソフトバンク ー 西武(10日・宮崎)

 6連勝中のソフトバンクは10日、宮崎のひなたサンマリンスタジアムで西武と対戦する。石川柊太投手が先発。西武はドラフト1位ルーキーの隅田知一郎投手が先発マウンドに上がる。試合前の藤本博史監督の報道陣との問答は以下の通り。

――宮崎はキャンプ地でもある。
「状態的にね、チームの雰囲気もいいし打つ方も状態いい状態なんで。ただ、前回やられている隅田投手なんでね、やっぱそこをどういうふうに攻略するかというのが1つの鍵だと思う。何でやられたのか、その辺はバッティングコーチがしっかり指示を出してくれると思う。ピッチャーは石川が投げるし、ゲームを作ってくれると思うんで。やっぱり3番、4番、5番が調子いいんで、そこだけ注意してやってくれれば、ゲームを作っていけるんじゃないかなと」

――相手の山川くんは調子がいい。
「山川は7試合で6本打ってるんで。石川もホームランより四球と言っていたけど、本当にそうだと思うんだよね。勝負しにいっての、逃げての四球ではなしに、勝負しに行っての四球はOKだと思うんで。どんどん厳しいコースに投げてもらって。相手も調子がいいから、厳しくこられるのはわかってるだろうから。その辺は見ものじゃないかなと思います」

――松田選手は前回、隅田投手から2安打した。
「ちょっと迷ったんだよね。今日、マッチを使おうか、リチャードを使おうか。(野村)勇も1本打ってるんだよね。ただ、勇は今の状態っていうのはちょっと良くないんでスタメンはないけど、マッチとリチャードのところで迷った。マッチは代打の右の1番手で、牧原も使いたいけど、牧原も左のピッチャーが代わったときの右のピッチャーの1番手でっていうところで、ある程度シミュレーションして、リチャードをスタメンでいきます。マッチはベテランやからね、やっぱりそういう苦しいところとかね。経験してきているんで、いいところで行ったらパフォーマンス出してくれるんじゃないかなと思う。リチャードを控えにしたら、代打っていうタイプじゃないんだよね。マッチはやっぱりここ一番でっていうとこでも使えると思う。そういう意味では、前回ロッテ戦でも2本打ってるリチャードをそのまま行った方がいいんじゃないかなというところで決めた。それを続けてもらわないとリチャードもレギュラー取れないわけですよね」

――リチャード選手がスタメン。
「もう試合でポンポンと打ったら、もうこれで出られるわっていうね、安堵感じゃないけど、そういうのを出すタイプやからね。どんどん厳しくいきますよ。もう“10分前精神”って言ってるのに、ギリギリに出てくるようになって。森ヘッドコーチにも『言え』って。俺もう言わんから。去年1年間言ってきてね。5、6回言っても、ギリギリに出てきて。『お前、10分前やろ』って言ったら『ちょっと便所行ってました』とかそういう言い訳ばっかりするから。その前に行けばいいのに。そこを直していかんとね変わってこないと思うんですよね。技術的にはね、もう本当に遠くへ飛ばすとか、そういうものはウチのチームでも1、2を争うところに来てるんでね、あとはもう試合の中で、いかにコンタクトできるかとか、タイミングのところでね、そこをできたら十分1軍で戦える、うちで戦力として考えられるなってくると思う。そこにたどり着くには、そういうところからしっかりとやっていかないと。まだ22歳。ベテランと一緒の時間に出てくるってのは、そんなんじゃないからね」

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