千賀滉大、佐々木朗希との投げ合いにも「やること一緒」 お手本とする投手は?

ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】

「僕が抑えなければ、話にならない。それはどのピッチャーでも変わらない」

■ロッテ ー ソフトバンク(6日・ZOZOマリン)

 ソフトバンクは6日、敵地・ZOZOマリンスタジアムでロッテと対戦する。エースの千賀滉大投手が先発予定で、4月10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗希投手と球界屈指の剛腕対決が実現。千賀自身も投げ合いに「横で見るのが楽しみです。すごいピッチャーなのは間違いないので、近くで見るのを楽しみにしたいと思います」と胸を躍らせた。

 投げ合うとはいえ、直接、佐々木朗と対峙するわけではない。千賀自身も「僕が打席に立ったり、向こうが打席に立ったりするわけではないので、とりあえず僕がやれることっていうところに集中してやっていくだけ。とりあえず僕が抑えなければ、話にならないですし、それは別にどのピッチャーでも変わらないので、やることは一緒。とにかく自分がやるべきことをしっかりとやりたいと思います」と引き締める。

 数々の大舞台を経験してきた千賀。「少し前まではそれがすごいありました」という好投手との投げ合いへの高ぶりも「今は本当に自分でやるべきことを淡々とこなせばいいかな、って思っている」と今となれば冷静でいられる。お手本にするのは日本ハムの上沢直之投手。4月17日のロッテ戦で佐々木朗と投げ合い、得点を許さずに延長戦にもつれ込む接戦につなげて2試合連続の完全試合を阻止しており「普通に投げて、試合をしっかり作って、上沢がお手本を見せてくれましたし、しっかり投げたいと思います」という。

 一緒に食事をしたこともあるという千賀と佐々木朗。年上の千賀は「常に貪欲に上を向いてやっている選手だと思うし、そういう選手は、年齢問わず刺激になるので、しっかりピッチングを見たいな、と。自分を常に良くしようと思ってると思いますし、若いのにあんなにすごいっていうのは天性のものもあると思うんですけど、やっぱり自分でやってきたことは必ずある」と佐々木朗への敬意も口にする。球界を代表する2人の右腕の投げ合い。見る側にとっても今から楽しみでならない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)