鷹・森山投手コーチが語る2年目・田上の育成プラン 試合と練習を「並行して」

ソフトバンク・田上奏大【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・田上奏大【写真:藤浦一都】

投手練習に杉山が合流「(制球は)アバウトな感じでいい」

 ソフトバンクは25日、先発投手陣が本拠地PayPayドームで練習を行った。この日から杉山一樹投手が合流。27日の西武戦で先発する見込みで、26日の同戦で先発する石川柊太投手らとキャッチボールなどで練習を行った。

 練習後には森山良二投手コーチが報道陣に対応。杉山の状態や、23日の日本ハム戦で2回途中2安打5四球2失点でノックアウトされた2年目の田上奏大投手の今後の予定などを語った。

 森山コーチとの主な一問一答は以下の通り。

――杉山投手の状態は?
「今日ブルペンで久々に見て、思ったよりよかったです。この前のゲーム(2軍戦)ではリラックスした感じで5回投げてくれていたので、まあまあかな、と」

――杉山投手の課題は明確ですが、改善されている?
「改善されていないと呼べないでしょう。彼の場合は真っ直ぐが強いので、ゾーンの中で四隅を狙うんじゃなく、真っ直ぐは高めでもいいんで、ファウル取れるからどんどん行ってくれ、と。アバウトな感じでいいんでね。スライダーでストライクが取れれば、ピッチングできる」

――田上投手はどこがよくなかった?
「長崎に比べてフォーム的にもよくなかった。力みからくるのか、本人とも話したら、映像を見てここが悪いって分かっていたので。次はいつになるかわからないですけど、こっちで2、3日預かって、今後のことを決めたい」

――藤本監督はもう1回チャンスがあると言っていた。
「素材としては素晴らしいので、この2週間の後は5試合になったりするんで、そこら辺のところですね。日程的に他の投手との兼ね合いも考えて、チャンスがあればどこかで、と考えていますけど、今のところは未定です。ファームで投げる、というのもあります。上にいると練習する時間も限られるので、彼の場合はその辺も並行してやっていかないといけないと思っているので」

――レイは前回(22日の登板は)何がよくなかったのか。
「初回向こうの攻撃とかでリズムに乗れなかったのもある。前回、前々回と彼の良さである(ボールを)動かしてゴロというのが少なかった。配球含めて考えていった方がいいのかなと。真っ直ぐも強いけど、いいところはツーシーム、カットとかでゴロを打たせるところ。今日ブルペンで40球投げたけど、いい感じだったので、強いボールがきていたのでやってくれると思います」

――石川投手は長いイニングを投げてもらいたい。
「彼と千賀はカードの頭でしっかりイニング食ってくれないとこっちも困っちゃう。それなりのピッチングしてくれると思ってる」

――この2試合は打線が好調で中継ぎも休めた。
「昨日、一昨日の勝ちで後ろがね。又吉は投げたいというので、投げてもらいましたけど。今は野手が打ってくれるので、投手はもう少し頑張らないと行けないかな」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)