連続無得点に終止符打った中村晃の一打 リーグ優勝&日本一の2015年に重なる“吉兆”
2015年4月の36イニング連続無得点を止めたのも中村晃の右前適時打
ソフトバンクの連続イニング無得点が「30」イニングで止まった。14日に本拠地PayPayドームで行われたロッテ戦の初回。3番に入った中村晃が右前適時打を放ち、10日の西武戦から延長を含む3試合30イニング続いていた無得点に終止符を打ち、ようやくスコアボードに得点を刻んだ。
先発の千賀が初回のピンチを無失点で切り抜けると、その裏、2番に起用された野村勇が中堅フェンス直撃の三塁打を放って1死三塁のチャンスができた。ここで3番に入った中村晃が3ボール1ストライクから右前に運び、31イニングぶりの得点を記録した。犠飛でも1点が入る場面だったが、中村晃は「気楽には(打席に)入れないですよ。プレッシャーを感じながらも冷静にいけたのでヒットになったのかなと思います」と振り返っていた。
実はこれと重なるシーンがある。ソフトバンクがリーグ優勝、日本一になった2015年のことだ。4月11日に鹿児島で行われた日本ハム戦。36イニング続いていた連続無得点を止めたのも中村晃だった。4回2死一、三塁の場面でこの日と同じ右前適時打。37イニングぶりの得点を生み出し、チームは同じ4得点を奪って勝利している。この時のことを問われた中村晃は「ああ、ありましたね~」と懐かしがりつつ「おいしい場面でもありましたし(野村)勇のヒットのおかげですよ」と笑った。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)