前田悠伍が3回4失点も…なぜ“想定内”? 松山監督が10失点の投手陣に言及「推薦できない」

前田悠伍【写真:飯田航平】
前田悠伍【写真:飯田航平】

オリックスに2連敗

 ソフトバンクの2軍は6日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・オリックス戦に4-10で敗れた。先発の前田悠伍投手が2回に4連打を浴びて先制点を許すと、3回には押し出しの四球を与えるなど、3回4失点の内容。3番手の宮崎颯投手は1回で3四球、4番手の大山凌投手は1回2四球と、投手陣が制球に苦しみ10失点を喫した。

 打っては井上朋也内野手とイヒネ・イツア内野手がマルチ安打の活躍。育成の佐藤航太外野手も2点適時打を放つ勝負強さを見せた。試合後に取材対応した松山秀明2軍監督の主なコメントは以下の通り。

――前田悠投手はらしくない投球だった。
「2軍に来てからずっと、そんなに状態は良くないので。ちょっと心配していたことが出たというか。そこは想定内ですけどね」

――リリーフ陣も苦しい展開だった。
「そうですね。昨日もそうですし、ここにきてピッチャー陣がやっぱり崩れていくと、試合ってこうなってくるんでね。そこのところはこれからね、ピッチャーも頑張らないと。自分たちのチャンスも減ってくるというか。1軍に行くチャンスも少なくなってくるので。2軍で打たれているようじゃ、当然1軍にはいけないので。そこはみんな自覚を持って投げていくしかないので。きのう、そんなミーティングはしたんですけど」

――もう1度やり直そうといった話。
「やり直すというか、ここまで当然頑張ってきた選手も多いので。逆に、ここにきてバタバタしだして、自分たちが積み重ねてきたものがなくなるのはもったいないし。やっぱり2軍っていうのは結果を出し続けないと1軍にいけないので。それはもう野手もピッチャーも一緒なので。そこだけはしっかりと自覚を持ってやっていくしかないですね」

――村田賢一投手と伊藤優輔投手は無失点と好投した。
「伊藤も1回良くない時があって、その後に2回ピシッと抑えて。いいものを見せてくれれば、当然1軍への推薦だったり、そういうチャンスだったりっていうのは当然ありますし。それを僕たちにアピールするのが彼らの仕事なので。だから打たれると推薦はできないので。そこはどんな試合であろうが、やっぱり結果を残すのが(大事)。やっぱりプロなので。1軍に行くための通過点なので。どんな試合であっても、やっぱり結果を残さないとダメですね」

――野手もエラーが続いたが、途中から出る難しさはあるか。
「難しいっていったら難しい。でも、それができなかったら試合には出られないので。だから途中から出ていくのが嫌なら、当然レギュラーになるしかないし。1軍で川瀬(晃)なんかは、それでずっとやれているわけなので。それは言い訳にならないですよね。僕から言わしてもらうと、ただの言い訳でしかない。やっぱりしっかりと練習して、しっかりと技術を付ければ、どういう状況でも自分のプレーはできると思いますけどね」

「本当の力がまだないから、そういうミスが出てしまうっていうことですよね。続けられないから、2軍のサブの選手なので。その課題をクリアしていかないと、次のステージに上がれないっていうことを明確に見せてもらっているので。わかりやすくていいんじゃないですか。ピッチャーも一緒で、バタバタしてるようじゃ、1軍のステージには上がれないってことですよね」

――井上朋也選手、イヒネ・イツア選手はそろってマルチ安打。
「彼らは落ち着いてきたというか。2軍でも安定して力を出せるようになってきたし、そうなってくると1軍のステージが近くなってきたっていうことですよね」

(飯田航平 / Kohei Iida)