4番・嶺井は「僕が決めました」 伝えた“4番目”の意識…小久保監督の一問一答

小久保裕紀監督【写真:小林靖】
小久保裕紀監督【写真:小林靖】

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選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

8回無失点の上沢直之を絶賛「いいリズムで入れた」

 ソフトバンクは4日、オリックス戦(みずほPayPayドーム)に8-0で勝利した。先発の上沢直之投手が8回無失点の好投で11勝目。同一カード3連勝に貢献した。打線は初回、栗原陵矢内野手が6号3ラン。その後も海野隆司捕手が2点三塁打、牧原大成内野手が4号ソロなど、効果的に得点を重ねた。試合後、小久保裕紀監督が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。

――栗原選手の先制弾から中押し、ダメ押しという展開。
「上沢がしっかりといいピッチングしてくれた。攻撃もいい流れ、いいリズムで入れたんじゃないですかね」

――嶺井博希選手を4番で起用した。
「前々回、(田嶋から)ものすごく打ったので。それが理由です」

――「4番・嶺井」という姿はどのように映った?
「でも4番目で、終盤に競った展開になったら送りバントもあるよと言っていた。そのぐらいの意識でいってもらおうと思っていました。気楽に行ってもらおうと。そんなにチャンスで回ってこなかったですけど、あわやホームランという打球も放ちましたし。そこはもう相性ということで」

――上沢投手が8回無失点の好投。
「中5日で今回やってもらったんですけど、本当に素晴らしいピッチング。十分まだ体力もあったんですけど、来週まで考えると、あそこで代えておこうということでね。本人は行きたそうですけどね」

――8回を終えた後、ベンチでの会話としては。
「もう来週があるからやめておこうということで、こっちが止めました」

――9月のオリックス戦がポイントになると言っていた。3連勝という結果について。
「オリックスの打線が非常にいい状態で福岡に乗り込んできていた。それを1失点、1失点、0失点というところで、本当に投手陣、キャッチャー含めてバッテリーが本当に頑張ってくれたと思います」

――明日からは楽天との3連戦。
「またカードの頭で、3連戦の初戦をしっかり取るということで、また明日やりたいと思います」

小久保監督が思わず「反面教師」と言い聞かせたプレー

――栗原選手は、9月に爆発を期待していた。
「そのイメージを持って、美味しいところを持って行ってほしかった。まあ、その前のなんでもないピッチャーゴロを相手がエラーした。ああなると、きょうみたいなゲームになる。ある意味、反面教師のようにもなりましたね」

――嶺井選手の4番は、監督が決定?
「僕が決めました。コーチ陣はさすがに言ってこられないでしょう」

――栗原選手は、2軍調整中の時には自打球もあった。
「バッティングは全然。でも上がってきてからはそんな感じはしない。痛みがないなら呼ぼうということで。きょうみたいな活躍を続けてほしいですね」

――上沢投手はここにきて状態が上がってきた。
「出力が上がってきていますよね。球の強さがあるし、もともとボールを投げるのは好きなタイプ。2日前のブルペンでも人一倍投げているみたいなので。この時期に上がってくるのはありがたいです」

――最後は谷川原健太選手を右翼に据えた。今後を見据えた起用。
「バッティングがいいというコーチ陣の見立てもあり、僕もそう思っている。専門の外野手もいますけど、押し退けてでも使いたいという言葉があったので。本人とも話をしたけど、試合に出るのが優先だと言ってくれた。まあ、怪我人が多いのもあるんですけどね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)