メジャー挑戦もわずか3勝で帰国「挫折とは思わない」 有原が見た景色…今に繋がる“運命の出会い”

ソフトバンク・有原航平【写真:栗木一孝】
ソフトバンク・有原航平【写真:栗木一孝】

日本ハム時代に面識はなかったものの…異国の地で倉野コーチと“同僚”になった

 2年間の中で、何を学んできたのか。最多勝にリーグ優勝。確かに今季の自分へと繋がっていた。有原航平投手は、ソフトバンクに加入して2年目のシーズン。開幕投手も託され、26試合に登板して14勝7敗、防御率2.36という堂々の活躍でチームに貢献した。「離脱せずに投げられたので、トータルすればいい1年でした」。フル回転した右腕を支えた存在こそ、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)だ。

 今月4日、みずほPayPayドームで契約更改交渉に臨んだ。現状維持の4億円(金額は推定)でサインし「『開幕投手に始まり、1年間投げてくれた。本当によくやってくれた』と言ってもらえた」。ファンの思いを代弁したような言葉を、球団からもかけてもらえた。すでに小久保裕紀監督から、2025年の開幕マウンドを託されることを通達されている。「今年と変わらず、来年もたくさん投げられたら」と、今度こそ日本一になるために、投手陣の先頭に立ち続けていく。

 2014年ドラフト1位で早大から日本ハムに入団。アマチュア時代から注目され、ルーキーイヤーには新人王も獲得するなど着実にキャリアを積み重ねていた。2020年オフにポスティングシステムを利用して、メジャーに挑戦したが、2年間で通算3勝に終わった。米国での時間も「挫折とは思っていないです」という。何を学んで、日本球界に帰ってきたのか。

(竹村岳 / Gaku Takemura)