戦力外で痛感したプロ野球選手の“リアル” 澤柳亮太郎に届いた「面白がった連絡」

枠をあけるのは“礼儀”…ルーキーイヤーで掴んだ確かな自信
喜びも苦しみも味わったルーキーイヤーだった。「個人的にはいい1年だったかなって思いますけどね」。社会人野球「ロキテクノ富山」から昨年のドラフト5位で入団した澤柳亮太郎投手が1年目を振り返った。
今季は新人ながら11試合に登板して2勝1敗、防御率3.38の成績を残した。一方で、9月4日には「右肘関節内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)および右肘頭骨接合術」を受け、復帰までの期間はおよそ1年から1年半の見込みとなった。球団は10月上旬に来季の支配下選手契約を結ばない旨を通達した。
「戦力外」の3文字に、周囲からは多くの連絡が寄せられた。ほとんどが澤柳の状態を気にかけ、心配する声だったが、一部には別の反応もあったという。全てのことがプロ野球選手として初めての経験だった1年。右腕が感じた思いとは——。

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)