復帰まで1年以上も「あと10年やれる」 武田翔太と倉野コーチ…手術に踏み切った舞台裏

  • 記者:竹村岳
    2024.04.26
  • 1軍
ソフトバンク・武田翔太【写真:飯田航平】
ソフトバンク・武田翔太【写真:飯田航平】

球団が9日にトミー・ジョン手術を発表…復帰は2025年になる予定

 18歳の頃から見てきた。進みたい方向と、気持ちが透けて見えたから、迷うことなく背中を押した。ソフトバンクは9日、武田翔太投手が横浜市内の病院で「右肘内側側副靭帯再建術および鏡視下肘関節形成術」を受けたことを発表した。復帰まで1年以上を必要とする手術だが「ポジティブな選択」と明かしたのが、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)だ。手術に至るまでの経緯、2人の中でのやり取りを語った。

 武田は1年目の2012年、7月にプロ初登板を果たすと、結果的に8勝を挙げる。そこまでの道のりを当時、3軍投手コーチとして見守っていたのが倉野コーチだった。「1年目から見ていますから。そういう面で武田の性格も他のコーチよりはわかっているつもりではあるし、付き合いは長いですよ」と関係性を表現する。2009年から始まった指導者としてのキャリア。決して多くはない、1年目から知っている選手の1人だ。

 2022年から2年間、指導者としての“武者修行”のために米国で経験を積んだ。武田は2023年に主にリリーフとして29試合に登板。新しい可能性を示し、今季から再び選手とコーチとして再会した。「もちろん期待は大きかったです」と倉野コーチ。昨秋の就任からともに話し合い、中継ぎでの起用を決めるなど武田自身も「どうしたら選手がベストに近づくのか、そういうところを考えてくれています」と信頼を寄せる存在だった。右肘を手術することになり今季中の復帰は絶望的。武田の現状を、どのように受け止めたのか。

(竹村岳 / Gaku Takemura)