ソフトバンクの2軍は19日、宮崎市の生目の森運動公園第二球場で秋季教育リーグ「第20回みやざきフェニックス・リーグ」でロッテに10-2と大勝した。打線が2回に川村友斗外野手の2ランなどで大量5点を奪うと、先発の石川柊太投手が6回まで1安打無失点と好投。終盤も得点を加えて大勝した。増田珠内野手が4安打4打点。育成の緒方理貢外野手が3安打、渡邉陸捕手や生海外野手も2安打を放った。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。
――チャンスの時ほど積極的に。
「チャンスのときというか、同じように見えたんで。それ以外は結構バンバン振っていくのに、チャンスになったときにバットが出ないっていうのはどういうことなの、と聞きたいですね。自分で考えているのと、人の印象って全然違いますよっていうことで。全員がデータをきっちり見たりとか、コースをきっちり見たりとかして、分析してくれるわけじゃないんで。印象は大事」
――試合前にリチャード選手に打撃指導を。
「今も村上コーチとずっとやっているんで、この間もみんなが来る前にも話していたこと。バッティングフォームをちゃんと変えようよって話です」
――生海選手が今日から合流。
「今日ウオーミングアップで1人だけ抜いていたんで、朝から怒鳴りつけてやりました。その時点で緩いんで。緊迫した場面から帰ってきて、2軍はウオーミングアップで最後まで抜くなって言っているのに、(ダッシュの行きと帰り)両方抜いたんで。僕と井出コーチに怒鳴られましたよ。その入りが彼の野球人生に直結するんで。決められていることすらできない。期待薄です、取り組みとしては」
――1軍から帰ってきた野村勇選手が内野陣のキャプテン。
「指示する場面はあんまりなかったね。(監督だった笹川)吉康も監督解除して、バッターボックスに立たせたんで。7-0でサイン出せないでしょ。だから1打席打ってこいって。個々の課題とか、ちゃんと自分に跳ね返ってくるのは取り組んだらいいんですけど、ファームで決めていることをちゃんとやりなさいっていうことをやらないのであれば、それはユニホームを着る資格がないんで。あのウオーミングアップはあり得ないですね」
――野球云々以前の話。
「そうですね。決められた枠内のルールの中で自由にするのが本当の自由で、それがはみ出るのは自分勝手。それはもう組織に属してる意味がないっていう話を、ずっとしているんですよ。しているんですけど、していてもこれなんで」
――シーズン始まる前からずっと言っていたこと。
「同じことばっかり言ってます。さっきも(ミーティングで)最後に話しました。手を抜いて、ボロクソ怒られて『足が合いませんでした』って言い訳。こういう選手は将来的に伸びた選手見たことないって言われていました。だから『すいません』でいいんですよ。照れ隠しの顔もいらんし『すいません』でいいんです。『すいません、気抜いてました』『集中力なかったです』でいいのに『足が合いませんでした』って。あいつ、(高校では)キャプテンで大卒なんで、それが寂しいところですね。キャプテンやって大卒のヤツはその辺は学んでこないといけないんで、『すいません』でいいんです、あのミスして。だから、そういうところを指摘してくれるコーチなんで助かりますけどね。そうじゃなきゃ全部、僕が言わなきゃいけないんでね」
――増田選手が4安打。
「いま村上コーチと取り組んでいることがあるんですけど、それを自分の中でずっと続けている中で、僕は詰まりながら落とすヒットが価値のあるヒットだという理論だったので、僕は別に詰まってもいいと思う。その後にちゃんと左中間に詰まりながらも押し込んでいけていたので、右バッターはあれをすべきだと思う。やっていることは間違いないと思います」
――選手が一塁のランナーコーチを始めた。
「最後までするみたいですよ。それもコーチの提案で、西尾とかいろんなヤツがファーストの景色から見たときに、全然見える景色が違うので。(ベンチで)ボーッとしていてもしょうがないで、フェニックス・リーグは。なんでもいいから使ってやれって。提案があったんで、ぜひやろう、と」
――試合に出ていなくてもやれることがたくさんある。
「ボーッと見ていてもしょうがないじゃないですか。ルール違反じゃないんで。西尾とかは、自分ランナーにいったときには全然見えないキャッチャーの仕草が一塁コーチャーに行ったらハッキリ見える、と。その姿で一塁ランナーに行ったときに、いかにスチールができるか。変化球のときにスタートを切れるか。こういうので気付いて、取り入れていってくれればいい」
――走者で一塁にいると、そこまで見られない。
「盗塁王を取るような人たちはみんなやっていますよ。右目で(ピッチャーの)脚を見ながら、左目でサインを見る。そのやり方も全部、本多コーチが伝授してくれているので。それはすぐできたら全員1軍。時間はかかります」
――石川投手の投球は。
「わかりません。今年見てないんでね。この時期にまだ投げているんだな、と思いながら」
――プエルトリコに行く田上投手の成長度合いは。
「いや、今年は全然伸びてないです。もうちょっといくとは思いましたけど、相当やらないと難しい。上のローテなんて程遠いです、ウインターリーグで化けないと」