緊急登板で投球練習はたった「5、6球」 又吉克樹が舞台裏で見せていたプロの真髄

  • 記者:福谷佑介
    2023.10.03
  • 1軍
ソフトバンク・又吉克樹【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・又吉克樹【写真:荒川祐史】

スクランブル登板を完遂させた試合前から始まる登板への準備

■ソフトバンク 6ー0 楽天(2日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは2日、本拠地PayPayドームで行われた楽天戦に6-0で勝ち、再び単独2位に立った。序盤に3点を先行したが、先発の大関友久投手が6回無死一塁で左脇腹の違和感を訴えて緊急降板。この緊急事態で見事な火消しを見せたのが、又吉克樹投手だった。

 出番は突然だった。3点リードで迎えた6回。大関が先頭の小深田に中前安打を浴びると、斉藤和巳投手コーチとトレーナーがマウンドに駆け寄った。左脇腹に異変が生じたため、治療のためにベンチへ下がると、そのまま降板。2番手として又吉にこの場面が託された。

 スクランブル登板にも関わらず、右腕は完璧なリリーフを見せた。代打の伊藤裕をインコースへのシュートで詰まらせて二ゴロ併殺打。続く島内もチェンジアップで二ゴロに仕留めて、わずか7球で窮地を切り抜け「まさかゲッツーを取れると思ってなかったので、野手と甲斐の大胆なリードに感謝したいと思いますし、いい結果になってよかった」と振り返った。

 大関の緊急降板によって巡ってきた急遽のマウンド。果たして準備はどれだけできていたのか。ベンチ裏ではどんな動きがあったのか。又吉がその舞台裏を明かした。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)