ソフトバンクの2軍は30日、ファーム本拠地のタマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの中日戦に4-5で敗れた。29日に3年ぶり優勝を決めて迎えたこの試合は、先発の高橋礼投手が4回5安打3失点。同点に追いついて迎えた8回にダーウィンゾン・ヘルナンデス投手が2点を失って競り負けた。打線では水谷瞬外野手が2安打2打点と気を吐いた。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。
――水谷選手はヒットに至る見逃し方も良くなった。
「ノーステップにしてからめっちゃ良くなりましたね。練習でもそうですけど、ノーステップにしたときにトップと自分の視界の間からボールが消えたときには見逃せるような感じになってきているんで。そこはこうブレるのが少なくなる。でも、本来そういう打ち方だとボールは飛ばないんですけど、彼は力あるんで、反動を使わなくても打てるんで、ノーステップの取り組みは彼にとっては大当たりなんじゃないですかね」
――高橋礼投手は4回まで。
「今日は80球の予定だったんで、72球で代えました」
――復調具合はいかがですか。
「142、3キロ出た時期があったんで、あの時期がマックスで1番良かった。そこと比べると、ちょっと肩の状態が良くなかったみたいで、上がってきてないかなという感じはしますけど、選手権もあるんで。まだちょっと決めていないんですけど、ちょうどあと1週間あるんでね」
――今日好投すれば選手権での先発も。
「そうですね、あと1軍との絡みもあって、森も明日投げるんですよね。その後、森が1軍がどうかわからないんで、まだはっきり決められていないんですけどね」
――練習前の全体ミーティングではどんな言葉を。
「バーベキューするから夜空けておけって言っただけ。(10月)7日の夜の、ファーム選手権の夜に、勝っても負けても(バーベキュー)するから、家族を呼んでもいいしっていう話をしただけで別に何の話もしてないよ。予定を空けさせただけ(笑い)。スタッフ全員と、来られるなら家族が来て、肉を用意して、ピザ用意して、酒を用意して」
――監督から選手への心遣い。
「1年間、お疲れさんっていうのもあるし、全部じゃないですけど、ある程度しますよ、ちゃんと美味しいものを出せるように」
――川原田選手は1打席目に姿勢は見えた。
「普段の練習からやっていくもんなんで、そんなすぐに変わることはないけど、昨日の水谷もそうですけど、人生で一番集中した打席だったって言ってましたよ。それって、あの環境、シチュエーションでしかそうならない。普段から集中しなさいとか言っても、やっぱり優勝がかかった、同点の8回裏満塁で、尾形が9回に控えているっていう時に、初めて出せる力っていうのはあって、そういうシチュエーションでしかなかなか経験はできないんでね。一番集中した打席だったって言っていたけど、そこでフォアボールを得られたのは立派だなと思う。それがファームといえども、やっぱり勝つ、優勝とかで、選手が一番敏感に感じられるいいところではあるなっていうのは今回感じましたね」
「去年はちょっとゲーム差が離れ過ぎていたんで。3連勝したら追いつくぞ、ぐらいだったから、まだそんなにリアル感はなかったんですけど、今回はまさにそれがあったんで。川原田が三振したときに、やっぱりお前じゃまだここは無理かって思って、笑ってしまったんで。そういう経験ができたんですね。明日は最終戦なんで、森も投げるし、松本晴も投げるし、いい形で締めくくって選手権に備えたいなと思っています」
――相手が楽天と巨人で決まらない。
「言い方悪いですけど、二岡には『勝て』ってずっと言ってあるんで。『お前としたい』って、三木に怒られるかもしれないけど。昔から同じジャイアンツで戦った友なんで、できればそっちがいいですね」
――昨日の胴上げ、森投手が9回上げたかったと。
「9回やっていたら、俺、落ちてます。今日、動画見たんですけど、そんなに横にぶれる胴上げ、間違いなく落ちていたと思うので、3回ぐらいでちょうどよかったと思います」
――ファーム選手権では?
「1回ぐらい増やしてくれて、4回はアレなんで、5回で。危ないんですよ、あれ」