ソフトバンク2軍は26日、ウエスタン・リーグの阪神戦(タマスタ筑後)に6-3で勝利した。先発した東浜巨投手が7回2失点。水谷瞬外野手が5回無死一塁で左越えに2試合連発となる4号2ラン。5回1死一塁からは生海外野手が8号2ランで追加点を挙げるなど、打線は10安打6得点。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。2安打を放った野村勇内野手について「生きていくしかない」という道とは。
「打っているから(今は)当然いいんですけど。落ちた時に、どん底のメンタルまで落ちないような、そこの作業なんですよね。そこに気づいてほしいです。打てなくなると、本当にシュンってなって、打席で不安で、自信のなさが打席の中で出てしまう子。今年、去年と見ていて(メンタルのブレが)大きいです。いい時と悪い時で」
「ずっといい選手っていうのはいないんです。これだけの成功体験を、しっかりと自信にして、ダメな時は何がダメなのか分析できるくらいの冷静さでいてほしい。それはあいつだけじゃなくて他の選手にも言えることですけど」
――生海選手の本塁打も弾丸ライナーだった。
「真っ直ぐが全然さばけていないので、初球にエンドラン(のサイン)を出した。僕もそうでしたけど、あまり状態が良くない時に王さん(球団会長)が、エンドランを出してくれたら結構吹っ切れて。状態が悪い時は(王さんに)エンドランを出してくださいってお願いしていたんですけど。今日も初球にエンドランを出して、エンドランでもあれだけ(振り)遅れているわけなので」
「真っ直ぐを狙って1球で仕留めるって、毎日分析して、対戦のやり方を書いてくるんですけど。全然できていないですね」
――エンドランだと真っ直ぐを狙うことで準備も早くなる。
「そうそう。基本的には真っ直ぐ待ちの変化球に対応するしかない。それも含めて出したんですけど。それでもあんなフライになるので。エンドランの形には見えないですよね。別にゴロを打ちにいけってわけではないんですけど。トップに入るまでが遅い気がします」
――東浜投手の内容は。
「5回までは言うことなしですよ。ランナーは出ていないし、150キロも出ていた。ここで投げている投手じゃないので。あのくらいは投げるでしょう」
――野村勇選手がファームに合流して好調を維持している。
「すでに1軍にいた時よりも打席数増えたくらい。(1軍では)ほとんど打席に立っていないので。こんなに毎日出るのが初めてだと思う。あと守備もね、今はサードをずっと守らせていますけど。最後にあんな深いところからアウトにできるのは、今やったら勇くらいしかいない(8回2死に井坪、9回無死二塁で戸井の三塁線へのゴロを処理してアウトに)」
「あの深さからはなかなかアウトにはできないですから。本来はサードですから前に出ないといけないですけど、下がってあれをアウトにできるのは、今のホークスの選手だとあいつくらいじゃないですかね。肩の強さやと。ハイクラスな、ハイレベルなユーティリティで、今は生きていくしかないと思います。その先にレギュラーの道を掴んでほしいです」
――野村勇選手に関しては、バットのヘッドが下がるのが気になると話していた。
「それはあるけどね」
――城島健司会長付特別アドバイザーとも、話をしてきたこと。
「ジョーの理論は、インサイドの打ち方は1つしかないけど、アウトサイドの打ち方はいっぱいあるから、体ごと迎えに行くな、と。インサイドは来た瞬間に回ればいいから、簡単やと。インサイドを簡単って言えるから、ジョーはあんなに打てたんですよ。アウトサイドは前屈みにならないとか、どれだけ粘ってとか、ポイントがどことかを考えないといけないけど、インサイド(の打ち方)は1個やって。やっぱり天才は違うね」