ソフトバンク2軍は6日、ウエスタン・リーグの広島戦(タマスタ筑後)に13-3で快勝した。先発したジョー・ガンケル投手は5回を3失点。大津亮介投手、泉圭輔投手、古川侑利投手、杉山一樹投手が無失点で抑えた。打線では1番に入った川村友斗外野手が2ランを含む3安打3打点。井上朋也内野手は2本塁打を放ち4打点と、打線を牽引した。チームは快勝したものの、小久保裕紀2軍監督が「今のままじゃきつい」と厳しく言及したプレーとは。試合の途中には“懲罰交代”もあった。一問一答は以下の通り。
「最後の川村のセンターフライとかもね(9回2死の守備、韮澤の左中間への打球を川村が好捕)。あんな展開でも集中して、この暑さの中でも9回にあのプレーが出るっていうのはね」
「大樹(野村)の走塁とか、エラー? 純平(川原田)とかはもう乗り遅れている。川原田は今のままじゃきついです。正直、ショートやったら仲田(慶介外野手)の方が肩も強いし、西尾の方がみたいなところもある。純平はバントの失敗もあったし、しょうもない普通のショートゴロで悪送球するし。なんかちょっと、井上と同期入団の中で、刺激を受けてやってほしいですね」
――5回無死では川原田選手に、代打で仲田選手を送った。
「あんなしょうもないことされたらピッチャーたまらんでしょう。普通のイージーゴロで。練習から見ていてもワンバウンドで投げているのか、ノーバウンドで投げているのかわからない中途半端な練習をしていた。その辺はずっと気にはなっていました。ちょっと今のままじゃ……というところですね」
「ガルビス(フレディ・ガルビス内野手)が守っているので、安心感的にはガルビスの方が数段上ですから。守備範囲は別にして。メジャーで10年やっていたので。それを見てからの純平なので、やっぱり怖いですね」
――当たり前ですけど、首脳陣は練習の姿から選手を見ている。
「もちろんです。なんとなく深い送球を投げているのか、この打球ならワンバウンドなのか。見ていても、結構その意識が低いですね、純平の場合は。本多コーチ(本多雄一2軍内野守備走塁コーチ)がずっとやってくれていますけど。体の強さとかスイングスピードとかを見たら、やっぱり仲田の方が全然上なので」
――競争するしかない。
「そうです。大いに、刺激を受けてもらって。支配下やからって安泰なわけじゃない。3年目、4年目、5年目に入ってくる中ではどんどんふるいにかかるわけですからね。体の強さとか、スイングスピードもあまり速くなってきていないので。もう少しその辺に危機感を持ってやってほしいです」
――6回に大津投手が登板した。
「予定通りですね」
――今後は2軍に合流する。
「どうなんですかね? 今日はリハビリからやったみたいやけど。その辺のシステムは俺もよくわかってない。でも普通に投げられたら1軍の投手なので。連戦が続く中で、呼ばれたらいつでも行けるように準備をさせるのがこっちの仕事ですから」
――他の中継ぎも、さすがの内容だった。
「尾形を投げさせたかったんですけどね。あまりにも点差が開いたので。1週間、今週投げていないので。古川と尾形は最後に行こうと思っていたんですけど。なかなかうまいこといかなかったです」
――リハビリ組にいる栗原陵矢外野手は、週明けからはどうなりそうですか。
「週明けから来ます」
――やらせてみないと、状態はわからない。
「まあ、そうですね。でも、ゲームには出るということなので。サードでいくと思いますよ」
――ガンケル投手の内容は。
「エラー絡みなので、なかなか評価はしにくいですね。でも出力は、148キロくらい出ていたので。上の連戦が続くのはわかっているので。続けていけば、スポット(ピンポイント)で上げられるでしょうから。ちょっと足を引っ張られたのはありましたね」
――デスパイネ選手が3安打。
「足は悪くなければ走れるので。まだよくなっている感じはないですけどね。ちょっと一昨日のセンターオーバーとか、今日のセンターオーバーもそうですけど。ちょっと“らしい”打球の強さは出てきたかなって感じはしますね」
――右中間に強い打球が出るのはいい兆し。
「そういうわけではないですけど、自分のスイングが出来つつある打席が増えてきた感じですね。打たされているというよりは、しっかりと振った中での凡退も含めて。1日、2日じゃ(わからない)ですけど、来日した時よりは確実に上がってきているんじゃないですか」