“打つ球じゃないから動かない”…長谷川勇也コーチが語る川島慶三 異なる2人の代打の心得

  • 記者:竹村岳
    2023.05.25
  • 1軍
ソフトバンク・長谷川勇也コーチ【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・長谷川勇也コーチ【写真:藤浦一都】

「慶三さんは慶三さんの読みを大事にしている。そこには自分の信念がある」

 ホークスを支えた2人の代打にはどんな違いがあったのか。長谷川勇也打撃コーチと、現在は楽天に所属する川島慶三2軍打撃コーチ。持ち味も特徴も異なる2人は、勝負師として何度もチームを救ってきた。長谷川コーチは川島コーチと比較して「打席内のアプローチに関する共通点はあまりなかったかもしれません」という。自らの視点でお互いのスタイルを語った。

 長谷川コーチは代打を「ジャンケン」だと表現する。たった1回のチャンスで結果を残そうと思えば、全ての球を追いかけて打つことは確率が限りなく低くなる。球種なら球種、打ちたい方向なら方向と、自分の中で決めて、しっかりと頭を整理して打席に入ることが大切だと強調していた。「それくらい割り切っていかないと代打は打てない」というのだから、いかに覚悟が重要な仕事なのかが伝わってくる。

 この話を聞いて思い出したのが、川島コーチがホークス時代に語っていた代打での心得。長谷川コーチと比べ「駆け引きは僕の方が長谷川よりもやっている。タイプが違うので、技術がない分、駆け引きで勝負していた。右(打ち)と左(打ち)で切磋琢磨してやってきたつもり」と話していた。経験で培った“読み”を生かして、代打として打席に向かっていたと語る。

(竹村岳 / Gaku Takemura)