現代野球に不可欠な「スコアラー」 ベールに包まれた仕事は「選手と数字を繋ぐ“通訳”」

  • 記者:竹村岳
    2023.05.18
  • 1軍
ソフトバンクの戦術を託される吾郷伸之チーフアナリスト【写真:竹村岳】
ソフトバンクの戦術を託される吾郷伸之チーフアナリスト【写真:竹村岳】

吾郷チーフアナリスト「野球界全体にデータを使おうぜって流れが出てきた」

 現代野球はどんどんと発達し、データを用いて戦うことはもはや常識となった。数字の面において、ホークスの戦術を託されているのが吾郷伸之チーフアナリストだ。昨季まではスコアラーを務め、今季からは「チーフアナリスト」の肩書きを担う。スコアラーとはどんな仕事で、長いシーズンを戦う上でどんな役割を果たしているのだろうか。

 吾郷チーフアナリストは、1984年生まれで広島出身。関東の大学を卒業して「データスタジアム」というスポーツのデータを扱う会社で勤務していた。「タイミング的にそういう時代だった。野球界全体にデータを使おうぜって流れが出てきた」と、2014年からホークスにスコアラーとして入団。プロ野球においてデータを扱うことが当たり前となり「その流れに乗れた」と球団の一員となった。

 野球界における詳細なデータの変遷をこう語る。2004年のアテネ五輪で日本代表は3位に終わった。当時はスコアラーというポジションがなく「それの雪辱もあって、北京五輪では『頑張るぞ』ってなった」と、データを本格的に用いるようになった。吾郷チーフアナリストは2007年、データスタジアムに勤務しながら、北京五輪予選から日本代表をサポートをしていた。

(竹村岳 / Gaku Takemura)