ソフトバンクの2軍は22日、山口・由宇球場でウエスタン・リーグの広島戦に臨み、2-8で敗れた。先発した有原航平投手は6回6安打2失点。2点ビハインドの3回に柳町達外野手の2ランで同点に追いついたものの、7回に中村亮太投手が1失点、8回の高橋純平投手は5失点(自責3)と踏ん張れなかった。打線も広島投手陣の前に15三振を喫した。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。
――簡単に三振を取られた。
「あとは今日は低めを消そうとしてね。谷川原とか満塁で、(川原田)純平もそうですけど、それは意識はして。今日の先発ピッチャーは真っ直ぐが強かったんで、その辺ちょっとゾーンを上げて。真っ直ぐのコントロールが悪かったので、見極めをしようとしてたなっていうのは分かったんですけど、どっちかっていうと真っ直ぐを振りにいくときは目線を下げてくれって言ってるんで、打ちに行ってくれていいんですけどね。あれが変化球ピッチャーなら、あそこを見逃してるのはわかるんですけど、それ以上に荒れていたんで、何か丁寧にいってボール球を振らないように、と意識が働きすぎたかなという気はしますけどね」
――そういう意図もあった。
「あれだけ荒れているとなかなか振りには行けないもんですけど、それにしても15個はいただけないですよね」
――その中で柳町選手と三森選手は良かった。
「そうね。柳町は真っ直ぐを全然とらえきれていなかったんで、今日は真っ直ぐ打てたんで。早速呼ばれて(1軍に)行ってしまいました」
――途中で交代したのもその理由。
「そうそう。上から連絡が来て、明日の種市用に、先発かどうかは知らないですけど、行きました」
――増田選手も上がってすぐに結果を出した。
「(柳町は)サード方向はずっと良かった。変化球をとらえて、拾ったばかりのバッティングばっかりだったんで、と思ったんですけども今日しっかりと真っ直ぐを弾き返したし。ファームじゃ試合に出たら、3割は打ちますよ。去年は4割打ってるんで」
――三森選手も良くなってきた?
「どうかね。始動は若干早めにしようとしてるかもしんないですけど、それよりも彼の場合は特殊なスイングなんで、僕らもなかなかどういうふうに言って、どの辺の状態かの見極めが難しい選手ですよね」
――1打席目は変化球をうまくすくってセンター前。
「あれが長所でもあり、短所でもあるんですけどね。あんな球が振れてしまうというか、当たってしまうということもある。上がどう判断するかじゃないですか」
――正木選手の当たりはエラー。
「あれはエラーでしょう。(記録は)ヒットだったでしょ? 今回の記録員、ちょっと野球を分かっているんかなっていうぐらい……。昨日のサードゴロがエラーじゃなくてヒットになったりね。あれピッチャーかわいそうですよ、あれがヒットなら……」
――有原投手の内容は。
「結構修正はできていたんじゃないですかね。なんかタマスタのときはいつもいいピッチングなんですけど、地方というかビジターに出るとあんまり良くなかったんですけど、今日は何とか踏みとどまったみたいな感じのピッチングでしたね」
――5失点した8回はちょっと集中力を欠いた。
「集中力じゃないでしょうけど。あれが実力でしょう。もう小学生みたいなミスも出たし、バッティングも水谷くんは迷宮入りしていますけどね。でも打破するのは自分。自分で打破するしかないんですけど、自信なさげに打席に立ちますよね」
――そういうところが目立った。
「谷川原もしかりね。井上を外しながら、谷川原を使うってことになって、1軍のキャッチャー候補としては1番手に声がかかりそうなんで、バッティングの状態を上げておいた方がいいだろうと思うんで使ったんですけどね」
――打撃が良くない。
「(調子が)上がったのはまだ1回もないね。ずっとカカト体重なのが気になるし、あまり良くないんじゃないですか。全部カカト体重でファウルなんで、それは明石コーチとも試合中ちょっと話したんです。本人もわかっているんですけどね。自分の悪いところは。でもなかなか修正できてないし、もうこれ以上できないっていうぐらいバットを振るしかないですよ。僕らが振らせる問題じゃないんで。やっていますかっていう話ですよ。野球人生は短いんですから、やり残したことのないような日々を送ってほしいです」
――又吉投手と武田投手が登録抹消に。中継ぎで昇格の話は。
「まだ全然そういう話はしていないですね」