「何人も見てきた」誰でもなり得るイップス ホークスの“レジェンド”が語る打撃投手

  • 記者:竹村岳
    2023.04.02
  • 1軍
ソフトバンク・浜涯泰司打撃投手【写真:竹村岳】
ソフトバンク・浜涯泰司打撃投手【写真:竹村岳】

ソフトバンクの“レジェンド打撃投手”浜涯泰司さんが語る「イップス」とは

 よく耳にする「イップス」という言葉。心的要因などで思うようなパフォーマンスが発揮できなくなる心理的症状のことである。野球でいえば、主に「送球」「投球」につきまとう症状。浜涯泰司打撃投手は、イップスになり「ストライクが投げられなくなって、やめていった人を何人も見てきた」と言う。

「打撃投手ってやってみたらすごく難しい。もともとプロ野球選手で、ストライクなんていつでも投げられるでしょうって感覚もあると思うけど、実際はそんなことはない。今までは打たれないように投げていたのが、打たせないといけないし、それが仕事になっている。その難しさはぜひともわかってほしいです」

 打撃投手は打たせることが仕事であり、ストライクが投げられなければ当然、仕事にならない。浜涯打撃投手は、2000年から打撃投手となって今季が24年目を迎えた。「俺はなったことがない」と話すが、フリー打撃なのに打者に当ててしまったり、打撃ケージのはるか上に投げてしてしまう投手など、何度も目にしてきた。投げられないなら、やめるしかない。だから、その気持ちは痛いほど理解できる。

(竹村岳 / Gaku Takemura)