A組への推薦候補に高橋純平、育成の西尾歩真も高評価 小久保裕紀2軍監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】

「西尾はずっと僕らの中でのバッティングの評価は高い」

 ソフトバンクのB組は28日、宮崎市の生目第二球場で紅白戦を行い、白組が5-2で紅組を下した。白組は「1番・遊撃」の西尾歩真内野手が4打数3安打、九鬼隆平捕手と中村宜聖外野手が本塁打を放った。投手陣では白組先発の中道佑哉投手が3回無失点と好投。高橋純平投手は失策で2点を失ったものの、小久保裕紀2軍監督から高い評価を受けた。小久保2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――今日の紅白戦は俯瞰で見ていた。
「今日は先発したピッチャーは基本的には(今後)教育リーグで、3月の2週目はもう6連戦があるので、先発ピッチャーが4から5イニング投げてもらわないと回らない。だから、キャンプ中にピッチングコーチには教育リーグの初戦には最低4イニング、できれば5イニング投げられるよう調整をと言っていたので。それがちょっと実戦が足りないっていうので先発させたんですけど、あんだけボール、ボールで、バッテリーのミスでってなるとなかなかね、紅組は負けるべくして負けたなという感じはしましたね」

「あと西尾は、ずっと僕らの中でのバッティングの評価は高いんですけど、ずっと内容が良くてもヒットが出ていなかったんですけど、ふんづまり状態から一気に解放されたらやっぱり3本パンパンパンって打つんで、さすがやっぱり、そうなるだろうなとは思っていたんですけど、今日は別に紅白戦なんですけど、でもそれは紅白としてもバットの出というのはね、僕らは評価していたんで。明日の対外試合に向けてのこれからのアピールとして、非常に良いキッカケになるんじゃないかなというふうに思いますね」

――コンパクトな打撃を評価している。
「それとプラス、やっぱりリーグのレベルは問わず、4割を3回打てるってすごいことですからね。非凡なものが必ずあるなと思うんで。それが今日いい形で出て。あと(高橋)純平はちょっとミスがあって、それから2点取られましたけど、今一番状態っていうか、真っ直ぐの力強さも含めて、今日も151ぐらい出ていたみたいで、1軍から『誰かいいのおる?』っていう感じで来れば、純平の名前は出しておこうかなというふうに思いますね」

――高橋純投手が1番ボールがいい。
「そうですね、今日見た中でもそうですし、前も言ったように『良い日の純平』というのがなくなってくれば、彼は1軍に近い選手だと思うんで。もちろん1軍で投げた実績もあるわけですからね、2019年にはね。ボールの強さってやっぱりあったし、彼の場合は強さもそうですし、やっぱり空振り取れるボールもあるんでね。そこを目指してやってほしいなと思いますね」

――この時期で151キロはなかなか。
「うん、後ろから見てても速いなと思いましたし、しっかりボールに指かかってましたしね。あとロドリゲスはだいぶ日本になじんできて笑顔が増えてきたようなね。ウォーミングアップ中もちょっと冗談でやり取りができるようなってきたんで、ちょっと安心しています」

――ロドリゲス投手が160キロという触れ込みで。
「そこまではまだ出てないですけどね。でも、ちょっとフェリックスが帰ってどうなるかと思ったら、逆に1人になったんでちょっとチームメートとも打ち解けてきたみたいなんで、いい傾向じゃないですかね」

――紅白戦で結構声も出ていた。
「今日負けた方にはサーキットトレーニングをさせるっていうので必死だったんで。何かないとね。紅組も最後まで諦めてなかったし、よく声も出てましたね」

――それで「最後まで諦めるな」という声が。
「そうそう。今から負けたチームはサーキットなんで、ハハハ(笑)。みんなそれだけはやりたくないんでしょう」

――中村宜選手と九鬼選手に本塁打。
「九鬼が去年の状態から悔しいもんがあったんで、この春、ずっと見てたらバッティングを自分で考えて、練習のときから内容良く取り組みをしてきますので。あとはやっぱり早の姿も良かったですね。ワンバウンドゴーでしっかり行って、その前もタイムリー、内野安打ですけど、紅白戦でなかなかファーストにヘッドスライディングする選手がいない中でね、サーキットが効いたなと思います」

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)