ソフトバンクのB組は21日、生目第二球場で社会人の王子と練習試合を行い、4-3で逆転勝ちした。先発した風間球打投手は2回を投げて1失点。育成の三代祥貴内野手が7回に代打で逆転2ランを放ち、最後は尾形崇斗投手が締めた。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。
――先発投手が代わってから打線は繋がった。
「繋がりというか、個々が平等に与えられている打席数で結果を残さないと3軍に行かないといけないんで、それはもうみんな分かって取り組んでるから。(笹川)吉康も2本打って、仲田も2本打って、初めてショートを守らせましたけど、守備の方も普通に守れていましたし。吉康の打球が当たるのは仲田のボーンヘッド、仲田らしいんですけど、ああいうのを無くさないと、ポカが多い選手は絶対に伸びないんで。打つ方は良かったかなっていう感じはしますね、仲田にしても」
「あとはどうかな、あのクラスを打てなかったら、このユニホームを着ちゃいけないですからね、言葉は悪いけど。アタマのピッチャーに対して、いい感じで捉えられていたのは仲田のライトフライと、吉康もチェンジアップか、あれを上手くライトに持っていって、ライトライナーでしたけど、ああいう内容を増やしてもらいたいですよね、あのクラスのピッチャーに対してはね」
――限られた打席の中では途中出場の海野選手もタイムリー。三代選手は逆転2ラン。
「早も打ったしね。前回スタメンだった選手が、今日はあとからということで、打順はコーチに決めさせてますけど、基本的にそれぐらいのもので来ないと、今年はファームといえども競争なんでね。いい結果を残した選手を優先的に2軍の方に残そうとは思ってます」
――三代選手は秋キャンプの9人に入っていた。
「1回ちょっと足を痛めて、練習できなかったというか外れたときに、全然やっぱり技術的に落ちてしまっていたんで。だから、彼らはずっとやり続けないとスキルが落ちる、まだ自分のモノがないわけですから、怪我しないことが一番ですし、練習をしないとせっかくキャンプ序盤で良かったのに、これだけ自分がフリーバッティングで芯に当たらなくなっている現状は分かるかって話をしたんでね」
「だから日頃から体の手入れをしながら、しっかり鍛えるところは鍛えて、ベテランや実績残した選手みたいに、しばらくバット振らなくてもあまり変わらず、成績を残せますよっていうタイプじゃないんで。それは自分の身をもって分かったんじゃないですか。やっとね3日目4日目ぐらいにやっぱり良くなってきましたもんね。復帰して1日、2日目は最悪でしたもんね」
――小久保監督から見て、A組に推薦できる選手は。
「いや、今はあんまりないですね。水谷の状態はいいよっていう話はしてたんで、ヒット2本くらい打って帰ってきましたけど、特別推薦できる選手はいないです」
――投手では尾形投手が前回も良かった。
「フォークですね。フォークが落ちたら、もう本当にフォーク次第です。フォークがあれだけ抜けてしまったら、1軍では打たれるし、ボールからボールのフォークなんで。真っ直ぐは通用するのは分かっているんで、真っ直ぐを通用させるためにはフォークがもっと落差を、必死こいてフォークをモノにしようとしてるんですけど、なかなか今の状態では厳しいかなという気はしますね」
「今、上に行ったら、真っ直ぐだけに頼らざるを得ないピッチングになるんで、それだと去年までの繰り返しになるんで、今のうちにフォークで空振りを取れるとか、今日も2ストライクノーボールからフォーク打たれた、当てられましたよね。アレは本当だったら、あんだけ真っ直ぐが凄かったら、空振りさせられないといけないんですけど、まだ落ちるボールが10球に1球ぐらいしかないって話だったんで、その精度を上げるしかないんじゃないですか。10球に1球落ちることがあるらしいんで、その精度を上げることじゃないですか」
――落ち出したら。
「落ち出したら通用します、間違いなく。本人も分かっているんで。で、木村は面白いですね。木村はベース板が強いし、楽しみなピッチャーだなと思います」
――木村光投手はフィールディングも上手い。
「そうですね、結構器用にこなすし。ただ去年、1軍がフォアボールが多いって話で、減らそうということで取り組んでる中でファームも一緒なんでね。だからヨーイドンから風間があんだけの荒れ球で、修正にあれだけ時間がかかっているようじゃ、それはなかなか1軍は難しいでしょうから。今日は対外試合1回目で、緊張したのもあるでしょうけど、次は同じミスをしないことじゃないですか。ああいうことをしていると、続くとファームといえどもローテーションでは回せられないので」
――風間投手に声はかけた。
「かけてない、かけてない。論外です」
――準備ができていなかった。
「いや、してきたんでしょうけど、修正にあれだけ時間かかったら、それは野手もしらけるし、ストライクゾーンでしっかり勝負できたら打ち取れるピッチャーなんで、毎日ストライクを投げる練習しかしてないのにっていう話です。次みましょうよ、また次、先発でしょうからね」
――藤本さんも見に来ていた。
「あ、そうなの? 知らなかった」
――早選手と西尾選手もB組に。
「(西尾は)バッティングは面白いと思いますよ。バットの出方は面白いんで、でもまずファームに定着することが一つ彼にとっては大事でしょうから、大卒ですからね。時間ないんで、どんどん結果を出してほしいですね。今日もいい当たりはいい当たりだけど、ヒットにはなってないんで。4割を3回打ったというそれを見せてほしいですね」
――守備よりもバッティング。
「守備はもちろん守れないと話にならないんで、そういう点ではショートが本職ですけど、今日サードでしっかり守れたっていう。あとはバッティングでしっかりアピールして、2軍にずっと置いとこうかっていう選手になってもらいたいですね。まだまだ全然そういう選手じゃないんで」