「ガチで小久保さんを…」リーグ新26本塁打のリチャードが胸に秘める密かな目標
リーグ新記録にも複雑な胸中「ここにいちゃいけない」
2軍で本塁打を量産しているソフトバンクのリチャード内野手。24日にタマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの広島戦で、城島健司(現会長付き特別アドバイザー)を抜くリーグ新記録となる26号のソロ本塁打を放った。さらに25日の同戦では1打席目、2打席目と2打席連発。前日から3打席連続の本塁打で、更新したリーグ記録を28本にまで伸ばした。
23日の同戦で25号3ランを放って、城島氏が1996年にマークしたリーグ記録に肩を並べたリチャード。24日の試合では2点を追う8回の第4打席、広島の菊池が投じた真っ直ぐを完璧に捉え、左中間の防球ネットに打球を突き刺した。記録更新に王手をかけ、翌日に記録を更新。「意識はしないでおこうと思っても、ちょっとは意識していた」と試合後は笑顔を浮かべた。
2軍とはいえ、歴史に名を残す節目の一打。「(城島さんは)すごい人なんで、素直に嬉しい」と喜ぶ反面、複雑な胸の内もある。1軍ではなく、2軍の舞台でどれだけホームランを量産しても評価されないことは誰よりも分かっている。だからこそ「ここにいちゃいけないなって思います」とも口にする。
(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)