ソフトバンクの2軍は30日、タマスタ筑後でウエスタン・リーグの阪神戦を戦い、5-7で敗れた。初回に先発のカーター・スチュワートJr.投手が2つの四球と適時打、暴投などで3失点。その裏、この日実戦復帰した三森大貴内野手の内野安打から3本の長短打で4点を奪って逆転した。ただ、7回にこちらも実戦復帰登板となった笠谷俊介投手が2安打2四球で3点を奪われ、逆転された。
――序盤から点を取り合う試合に。
「そうですね、ピッチングコーチからも(話が)ありましたけど、やっぱりフォアボールが多かったしね。9個かな、出したの。あとパスボールもあって、黒瀬の送球エラーもあって、そういうのがあると、なかなか勝てないですね」
「初回、いい形で繋がって逆転して、2回も緩めることなくいったんすけど、その後、やっぱりベテランの秋山が立ち直ったとも言えますけども、どっちかというと、132キロぐらいしか出てないピッチャーで、言葉は悪いですが、今年の対戦では1番どのボールでも打てそうな雰囲気があって。初回に打ててしまったんで、みんないつでも打てるっていうので、打ち取られるというパターンの試合だったと思います」
――ちょっと気持ちが緩むんでしょうか。
「僕も経験あります。いつでも打てるなと思って、ちょっと集中力が散漫になるっていうのが。よくあることですけどね」
――三森選手が実戦復帰。
「動きというか、あれをヒット(内野安打2本)にするんですから、足の状態はいいんじゃないですか。でも、動いてなくて、いきなり試合で目いっぱいの100の走りで2回ともランナーに出てしまったんで、もう5回終わらず、3打席で代えてあげました」
――本来はもうちょっと出る予定だった。
「そうです。大体1番で5回守って、ちょうど3打席ぐらいなんで、と思っていたんですけど、ちょっと早かったので今日は1イニングだけ早く代えました。心配なさそうですけどね」
――もう少し2軍で出てから。
「ですね。これからまたちょっと(1軍とは)話はしますけど」
――緒方選手も2安打。
「2安打を打ったけど、あんな真ん中付近のスライダーを空振りしてるようじゃね。あれ空振りしてたら、厳しいですね。その後ヒットを打ちましたけど」
――先発のスチュワート投手は。
「変化球を低めに投げようっていう意識は消えてないと思うんですけどね。ただ、100球ぐらいで球がもう全然、行かなくなってるよね。外から見ても分かるでしょ? 急に抑えが効かなくなったし。でも、先発で回るなら、100ちょっとぐらいでヘバってたら。しかも、ナイターで涼しい中ですから。もう4年目なんで、逆指名的なので来てるわけですからね。この状況で1軍に呼ばれないっていうのは、我々も危機感を持って接していかないといけないと思っています。球団はそこに先行投資してるわけですからね」
――少し前にスチュワート投手と話をする、と。
「話しましたよ。投げ方の、低めに意識して投げようとするのはもう全然変わりました。そこはね。でも、クイックのレベルも、4年経ってまだあのレベル。1軍で、2アウトからランナー出しました、(クイックが)1.35秒ぐらいですから、普通にスチールされました、タイムリーでツーアウトから1点っていう、もう典型的なパターンになるんで。やっぱり怖くて使えないと思うんですね」
「その辺はやっぱり球が速いだけでは、なかなか1軍もカーターいけるかというふうに言ってこないと思うんで。こっちからもいけますと言えないですね。そういうことを話していくしかないんじゃないすか。僕、今年初めてじっくり一緒にやってるんで。4年目なんで、もうちょっとフィールディングにしても、牽制にしても、クイックにしても、フェリックスも今年1年目なんですけど、その辺はちゃんとできるように、この秋も含めて徹底的にそこはやらせるようには指示は出しています」
――復帰という意味では松本投手も投げました。
「彼はコロナじゃなかったんで。多分そんなに休んでないんで、大丈夫じゃないですか」
――早い段階で1軍に?
「ですかね。今日はまだ携帯を見ていないんで、これから多分、(1軍と)連絡、やりとりします」
――柳田選手や中村晃選手も合流しました。
「徐々に復帰組が揃ってくると思うので、試合はどの辺から出るかは本人たちと話しながら、週末に間に合うのかどうかっていうところですかね」
――明日からというところはない?
「それはないですね。柳田は今日初めて来たんで、練習に。ティーだけして。家が広いから多分バット振っていたと思います。大丈夫です」