ソフトバンクの2軍は7日、鳴尾浜球場でウエスタン・リーグの阪神戦に臨み、10安打12得点で勝利して3連勝を飾った。リチャード内野手が2本の3ランを放ち、6打点の大暴れ。真砂勇介外野手は先頭打者本塁打を放つと、好調な中谷将大外野手も2安打2四球で4打席出塁と結果を残した。
先発の大竹耕太郎投手は7回111球を投げて7安打4失点で2勝目。リチャード、中谷ら野手に収穫が多かった一戦を終えた小久保裕紀2軍監督の一問一答全文は以下の通り。
「リチャードもチャンスで、昨日は良くなかったけど、今日はちゃんとしっかり結果を出しましたしね。あとは打ち損じせずにやっぱり自分が狙ってるボールを最初に仕留めるというのは、もう今日に限らずこれからもずっと続けてほしいですね。それはリチャードだけじゃなくて全選手そうなんですけどね」
――リチャード選手は今日は得点圏に置いて本塁打。
「そうやったね。あれだけ詰まって、あれだけ飛ぶんで、持ってるものはもう本当にすごいものがあるんでね。だからもう技術というよりも本当に、狙い球を絞りきれるかどうかという、もう頭(考え方)のところ。何回もその話はしてますからね」
「あとはどうかな、真砂も一発目からホームランで勢いづけてくれたし、正木も久しぶりに引っかかったセンター方向の打球が出ましたしね。中谷が一番状態がいいかな、今ね、推薦できる選手というか、聞かれたらすぐ出せるのは中谷かな」
――中谷選手は広角に打ち分けてフォアボールも。
「そうそう。ライト前はあんなツーストライクアプローチができるし、最後のサードライナーも惜しかったですし。甘いボールをしっかり今、ミスショットなく捉えられてる一番は中谷だと思います」
――今日は牧原巧選手がマスクを被りました。
「バッティングはまあ打てるに越したことないんですけど、あれだけ首を振られたら、そりゃなかなか配球にはなってなかったね。それはもう、もちろん先輩の大竹さんの打ち取りパターンっていうのは分かってないんで、仕方ない部分はあるんですけど、宿題としては明日休みがあるんで、今日の試合の全球配球を振り返らせて、チャートに全部つけ直せという指示をしている」
「大竹先輩がどういう意図でバッターを打ち取りたかったのかっていうことをやっぱり復習して、今日、自分があれだけ首を振られた中で、いい学びの場だったと僕は思うので。あれが球種の少ないピッチャーならそこまではないんですけど、緩急を使ったり、コースで同じところから落としたりとかっていう、大竹は打ち取るパターンがあるピッチャーなんで、彼にとっては今日は本当に勉強になったスタメンだったと思う。それも反省して次に生かさないと何もプラスにならないんで、明日の休みはそれが宿題です。全球振り返ること」
――大竹投手は当初から7回予定だった。
「はい、今日は行けるところまでという予定で。ちょっと大勝になったんで代えてやりたかったんですけど、なかなかピッチャーもいないってのが現実で、100球ちょっと超えたところまで最後頑張ってもらいました」
――仲田慶介選手は初球プッシュバントする場面もありました。
「あれはもう自分の考えで」
――その後も進塁打を打ったり小技が効く選手。
「スタメンで使った試合はほぼヒットもちゃんと打ってますしね。今日もセンター前に1本打ってますし、あの中では非常に楽しみな選手の1人ですね。狙ってる球を前でしっかりさばき切れている。あとは自分が置かれてる立場、どういうタイプのバッターで、どういうタイプで勝負していかなきゃいけないかということも分かった上でプレーしてるなというふうに感じるんですよ。非常に楽しみです」
――仲田選手には取り組む姿勢を感じる。
「元々彼はもう入ってきたときから、キャンプのとき、自主トレのときからそういう感じではいたので。ちょっと動きすぎるところがあるんで、そこはこっちも注意しないといけない部分でもあり、彼自身も自分の体のコンディションを保つことに意識を向けていかないといけない。ただ、プレーヤーとして非常に面白いプレーヤーだなというふうに思います」