今宮健太が明かす脇腹の現状 「痛みは一切ない」も…リハビリ過程で“避けたい”こと

今宮健太【写真:竹村岳】
今宮健太【写真:竹村岳】

6月14日のDeNA戦で負傷交代…状態は「5割」

 現状を赤裸々に語った。「(状態としては)5割くらいだと思っています」。今宮健太内野手が、ファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」でリハビリをスタートさせた。離脱から1か月、その表情は少しずつ前を向き始めている。

 6月14日のDeNA戦(みずほPayPayドーム)、5回の打席だった。3球目にスイングを仕掛けた際に体勢を崩してバットを手放した。一度フーッと息を吐き、迎えた5球目、低めの変化球をファウルにしたところで首を振り、ベンチへと下がった。代打を送られて交代すると、翌15日に登録を抹消。左脇腹を負傷し、リハビリ管轄へと移行していた。

 この日、今宮は遊撃や二塁の位置でノックを受け、患部の状態を確認。「まだ打球も正面ばかり。自分なりに考えながら」と、静かに口を開いた。回復に伴い、練習の強度も徐々に上がってきたが、当然、再発の可能性には細心の注意を払う。

「もう痛みは一切ないです」

「脇腹を使う動きが(練習で)出てきている。『もう1度やってしまうと……』という思いはあるので。そこには(ある程度)余裕を持ちながらやっていけたら」

 下半身をはじめ、これまで多くの怪我に泣かされてきた。同じ形で離脱することだけは避けようと、慎重にリハビリを重ねているところだ。

「もう痛みは一切ないです。違和感は多少まだ出てくるとは思うんですけど。マックスでバットを振れるかどうか、それを継続してやれるかどうかっていうところだとは思う」と繰り返した。

 復帰に向けて、一歩ずつ階段を上がっていく。「日にちをしっかり使って、継続して。良ければ試合に出ていくことになると思います」。あくまで慎重な姿勢を崩さない。「『きょうはいいからパっと(強度を)上げてみよう』ということは、やめようと思っています。段階を踏んでいても状態が落ちることはあると思いますから」と続け、足元を見つめていることを強調した。

「後悔はしていないです。チームに貢献できるようにやっていきたいです」。今は自分自身と向き合って、万全な状態での復帰を目指していく。1勝の重みが増す後半戦。名手の存在が、必ずチームを救う瞬間がくる。

(竹村岳 / Gaku Takemura)