大関友久は「チームの中心」 野村勇は「丸裸から勝負」…小久保監督のコメント

右打者7人のスタメン「左は攻略難しい」
ソフトバンクは16日、ロッテ戦(みずほPayPayドーム)に6-0で勝利した。先発の大関友久投手が8回無失点で7勝目。打線は6回、野村勇内野手と佐藤直樹外野手に連続適時打が生まれ追加点を挙げた。8回には山川穂高内野手が14号ソロを放つなど、さらに2点を奪った。試合後、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
――15日からオーダーをガラッと変え、右打者を7人並べた。
「きょうの先発(サモンズ)がね、サウスポーなので。左バッターがなかなか攻略は難しいということで。今おっしゃったように、(ベンチ入りした)いる右バッターを全員出したって感じですね」
――6回に3点を追加。山川選手、嶺井博希選手が連打したが、特に嶺井選手は追い込まれてからいいバッティングだった。
「今なかなかね、出番が週に1回のスタメンぐらいなんですけど。出た試合は打つ方でしっかりアピールしますしね。その繋ぎの後に、初球の甘い変化球を、佐藤直樹がよく仕留めましたね」
――佐藤直選手の2点二塁打もファーストストライクだった。
「3ボールから『打て』のサインを出した。思い切っていくかなというふうに見ていた。そんなに甘いボールではなかったんですけどね。あの2点でゲームが決まったかなと。そういうヒットでしたね」
――8回には山川選手がダメ押しソロ。状態はどう見ている?
「きょうをきっかけにっていう思いですね。なかなか試合も今のところは出たり出なかったり、が続いてるんで。もちろん無双になれば、ずっと中心選手でやってもらわないといけない選手なので。きっかけにしてもらいたいなと思います」
――先発の大関投手の内容は?
「やっぱり大関が先発の日は、しっかりゲームを作ってくれるだろうという安心感がある。落ち着いて、焦らずに攻撃に入れるので。そういう役割、しっかり仕事をしてくれています」
大関は115球で降板「8回の姿を見て決めた」
――大関投手、9回続投の選択は?
「8回の姿を見てもう替えようと思いました。あれがすんなりいっていれば、ちょっと本人と相談っていうのも考えたんですけど。友杉のフォアボールを見て、もう継投って決めました」
――今後の戦いに向けて。
「毎回なんですけど、日本ハムも負けないので、我々も負けられない。明日も勝つだけです」
――大関投手への信頼は、登板を追うごとに厚くなっている。
「交流戦の前くらいから、ですかね。元々の出力に戻そうという話をしていたんですけど、そこじゃないですね。出力よりも、バッターにとって出どころの見えづらいところだったり、フォークの精度、全ての面で打ち取っていく投手ですね。ビックリするような真っすぐはないですけど、よく投げてくれています」
タイムリーを放った野村勇は今が「勝負」
――もう柱と呼べる存在。
「確実に。有原(航平)、(リバン・)モイネロ、大関。この3枚はチームの中心です」
――野村選手は疲れも見えていた?
「疲れは誰にでもある。これだけ打席に立てば、バレるので。同じチーム、同じピッチャーと対戦して、丸裸にされてからが勝負なので。でも浮いた変化球をよく打ちましたよ。打てる球だけを狙っていけばいいと思います。打てない球を必死に追うよりね。(きょうの打席でも)高めにはスイングをかけていたので」
――山川選手からは復調の気配を感じた?
「今はバッティングの話はしていないんですけど。こんなところで終わる選手じゃないので。彼のバットで引っ張るくらいの気持ちでやってほしいです」
(飯田航平 / Kohei Iida)